"色が黒くて空気パンパンで山さえあれば" どんなタイヤがついていてもお構いなし・・・で下駄代わりにそこらを縦横無尽に走り回る頓着しない系の方っていつの時代も一定数おられますが、勝敗あるスポーツとして・趣味として親しむ者としては目ん玉飛び出すチョー高額とかでない限り、より良いアイテムには可能な限りアンテナを張り巡らせておきたいところ。今日は本場アメリカで行われる年に一度のアマチュア全国大会でも大多数が選ぶ、最小サイズ10インチのダートトラック用レーシングタイヤの "トレンド" をご紹介します。

全米から集ってそこらで1週間生活しながらレースしまくり、という極上体験

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。毎年一度、およそ1週間にわたって開催されるアマチュア・ダートトラックレーシングの祭典 "AMA
フラットトラック・グランドチャンピオンシップ" ←全米プロ選手権と混同しがち・・・が、今年も去る6月13〜20日、イリノイ州デュコインのステート・フェアグラウンドで行われました。過去にはプロのAFT選手権も開催されてきた伝統ある同会場では、インドアショートトラック・ハーフマイル・マイル・TTの全種目を行うことができます。

アマチュアスポーツとしてレースを楽しむ老若男女、プロライダーへの道を目指す "ヤングガンたち" 、そして当然ながらちびっ子たちのクラスも (実に最小年齢4歳から!) 細かく排気量や仕様によってカテゴリー分けされ・・・コマケーこと気にせずキッズはひとまとめでゴチャマンと走らせれば良か!とかなりがちですが、たとえ数人ずつでもクラスが細分化されれば勝ち星が増え、より多くの成功体験がI新たにコアなファンを獲得することに繋がるという考え方、なのかな・・・トップ写真のようにたとえば5歳児が3台くらい持ち込むと、各日最低3クラスずつとか出走することができて、

1週間でこうなる、らしい。5歳から毎夏こんな経験してたらそりゃあ強く速くなるはずですよね・・・。今も昔もあちらでプロとして活躍する選手たちの多く、おそらく大多数はこうした場数を踏んで育ってきています。

もちろん専用品じゃあないんですが、近ごろ猫も杓子もこのタイヤばっかり

さてそんなちびっ子クラス、10インチのヤマハPW50とかホンダCRF50FとかコブラJR50 (様々なメイカーにOEM提供される元はイタルジェット製?2ストロークミニMX車) を駆る、文字通り駆け出しのダートトラッカーたちが多く履く (というか親が履かせるんでしょうけど) タイヤは、こちらのスロベニア製スクータータイヤ、MITAS / SAVA MC20 ""MONSUM" という銘柄が、現代のアマチュアシーンでの圧倒的なシェアを誇っています。

レーシングレインタイヤ的なパターンで・・・

カタログでは降雨時にも最適・凸凹の多い舗装路・石畳向けとあるのに "レーシング・ソフト" とも表記される謎仕様・・・。MITASというタイヤメイカー、国内に正規ディストリビューターはないっぽいので入手は運まかせ?ですが、スクーターレース愛好者の方がレインタイヤっぽく使うケースもあるみたいです。ホワイトサイドウォール仕様のをVESPAなんかのクラシックスクーターに取り付けて街乗りしてるのもたまに見かけます。

我が子をちびっ子クラスで走らせて家族で楽しんでいる何人かの (元) プロGNCライダーに念のため聞いてみましたが、口を揃えてこちらのタイヤ、"best ever for kids flattrack" と言ってたので気になる方はチェックしてみてください。え?我が家?まだ使ってないけど台数分はキープしてますよ。

今週のエリア21・ようやく周回し始めたと思ったら "競争したい!" とか

二台目のモーターサイクルが世に出たその時に二輪レースの歴史は始まった?などと言いますけど、あれってホントですね。転ばず1周走るのもまだまだ覚束ないのにライバルさえいれば闘争本能?競争本能?って目を覚ますものなんだなぁ。しかしおかげさまでこっちはますます自分のシートタイムが減るじゃないか!もう乗せるのやめよっかな・・・!?

ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!