筆者は2輪ダートトラック (フラットトラック) というスポーツを、2人以上のライダーが "どっちが速いかシロクロつけようぜ" ということでグルグル競い始めたのがその初源であり、真理であり、本質だろうと考えるひとりです。その意味では "負けない強さ" とか "打ち克つ速さ" を得ることは重要ですが、必ずしも "巧くなること" を遮二無二目指す必要はないのかもしれません。鍛錬と真剣勝負を繰り返して積み重ねていくなか、ヘタクソのままであり続けるはずもありませんけど。

巧くても勝てないのと基礎が目茶苦茶だけど負けないのと、どっちが強い?

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。スクールからの発信でなにかを広めよう・普及を図ろうとする企て、あるいはスクールで技術と経験を習得しようという考えを強くお持ちの方にはピンとこない?あるいはカチンとくる?かもしれませんが・・・なにもかも教わって吸収するつもりの "受け身のメンタリティ" でいるだけではおそらく得られない、敵の首を取りにいくかのような内面からわき上がる苛烈な闘争心のようなものが、相手のいる + 道具を使うこのスポーツの、ある場面では間違いなく必要となってきます。

"そんなことはわかっているけど・・・やはり基礎こそ重要なんじゃ?" と貴方は言うかもしれません。いやいや、繰り返しの反復と鍛錬とで、期間の多少こそあれ技術はやがて身に付くものですが、闘争心や勝負勘は?スターティンググリッドに身を置いたら自然にムラムラしてくる?そんなことはないはずですし、仮にそうならお隣に並ぶライバル氏の "ムラムラの総量" が貴方のそれを凌駕していたとしたら・・勝つのは途端に難しくなりますよね?

人それぞれに最適な方法を見つけなければなりませんが、マシンを前へと進めるための技術とで両輪を成す、"勝負事に必要な気持ちの高め方" についても、いざ戦のシーズンが始まる前によくよく考えておく必要があるでしょう。

ついでに、本来レーストラックとは、戦いに没入できる、安心感のある場所であるべきなんだなぁ、とも思ってるんです。勝負事の場面で余計なことまで考えさせるのはトラックオーナー的に本意ではありません。というわけでより良いトラックを作るべく日々思案中なわけです。きっと楽しいよ。

ゴリ推し連載?"今週のエリア21・すでにモトクロッサー進入禁止?編"

敷地から10分のところにお住まいの管理人氏に加え、平日時間のあるときに重機乗れるよと手を挙げてくれた押し掛けトラッククルーA氏が、炎天下のなか終日燃料を燃やしまくってくださったおかげで、コブやワダチが徐々に姿を消し、なんだかそろそろモトクロスタイヤで走ると路面荒れちゃうかもなぁ、と心配になり始める?MX的には本末転倒な状況に。

とはいえまだまだ起伏ありの "なだらかなモトクロス場" といった風体なのですけど・・・そろそろ隠し玉?手持ちのなかの "無敵カード" を切ろうかな?この調子なら思った以上に早く、平たくなりそうですよ。と言ってる筆者本人は子供とミニモトで遊んでばっかりで名義変更以来、重機に触れてもいないという。まぁ燃油代は全部私持ちですがね。いやぁ持つべきものは強力な協力者、だなぁ。

ではまた次週、金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!