1909年設立の"ブガッティ"は、高性能な高級車を生み出すブランドとして常に認識されてきました。そんな栄えあるブガッティのエンブレムをつけた乗り物を、たった? の1,200ドルで手に入れるできると聞いたら・・・ちょっと食指が動いてしまいませんか?

実は戦前に、ブガッティはEVを製作していました!?

イタリア生まれのエットーレ・ブガッティがアルザス地方のモルスハイムに設立した"ブガッティ"は、戦前期のグランプリやル・マン、そしてタルガ・フロリオなどの街道レースで活躍し、数々の栄光を手中におさめました。

戦後のエットーレの死後、ブガッティのブランドはイスパノ・スイザや、伊企業家のロマーノ・アルティオリの所有物になりましたが、1998年にドイツのフォルクスワーゲングループの傘下におさまってからは、変わることなく同グループのものとして今日に至っています。

2021年にブガッティは、クロアチアのEVメーカー「リマック」と合弁会社「ブガッティ-リマック」の設立に合意。新合弁会社設立後は当面、8リッターW16型クワッドターボを搭載する、1,500ps!!の「ブガッティ シロン(左)」と、1,914馬力!!・最高速412km/hというパフォーマンスを有するハイパーEV「リマック ネヴェラ」の生産を行う予定と発表しました。

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ブガッティファンには常識? かもしれませんが、同ブランドは戦前にEV製造をした経験を持っています。もっともEVといってもそれは子供用の電動自動車であり、その1号車はエットーレの息子で当時4歳だったローランに与えられたものでした。

モルスハイムのブガッティ工場の中庭で、ベベ(=赤ちゃん)に乗るローランと、タイプ43に乗るジャン(エットーレの長男)を映した写真。ちなみにベベはタイプ52と呼ばれることが多いですが、これはブガッティ・オーソリティーのヒュー・コンウェイが分類の都合上? 名付けたもので、正式な名称ではありません。

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ブガッティのEV「ベベ」は同社の成功作「タイプ35」の1/2サイズの車体に、12Vモーターを搭載。最高速は11mph≒17.7km/hで、裕福な家の子のためのレーシングカーとして愛用されました。1927〜1936年の間に500台ほどが製造されたベベですが、後世にはそのレプリカも複数の業者から生み出されています。

なお2019年には英国のザ リトル カー カンパニーがブガッティから正式にライセンスを取得し、「ベイビーⅡ」というリプロデュース版を製造しています。

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ブガッティ・ブランドの電動モーター搭載車としては、2作目になりますかね?

こちらに紹介するブガッティは、ベベに次ぐ同社ブランドの電動車ということになりますが、電動車といってもそれはマイクロモビリティの、いわゆるeスクーター(日本では電動キックボードと呼ばれる乗り物)です。今年1月に発表されたブガッティのエレクトリック・スクーターは、テックアクセサリー業界のバイテック・インターナショナルとのパートナーシップで作られた製品です。

ブガッティのエレクトリック・スクーター。重量は15.8kgで、車体はマグネシウム合金製です。モーター出力は600Wで、最高速度は30km/hをマーク。ホイール径は9インチ。スピードモードは3段階で、クルーズコントロール機能を採用。搭載バッテリーは36V / 10.4AHで、航続距離は20〜25マイル≒32.2〜40.2kmです。

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被視認性を高めることで安全性を確保する目的で、前照灯のほかデッキ側面のベースライト、そしてハンドルバー両端とリアマッドガード上に、ターンシグナルと採用しています。

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ブガッティのエレクトリック・スクーターは、今夏より米国の小売業者ウェルボッツやコストコで販売されていますが、その定価は1,200ドル≒16万円であり、歴史上で最も安価なブガッティブランドの乗り物となっています。

なおキャッシュバックや会員特価などを利用したり、実店舗での特売で購入する場合、なんと1,000ドル以下の価格で入手することも可能になったりします・・・。価格が4億円以上!!するブガッティ・シロンが買えない我ら庶民でも、このエレクトリック・スクーターなら十分手が届くでしょう。

現時点では個人輸入や輸入代行くらいしか入手手段はなくて、日本の家庭用電源で安全に充電することができるのか・・・などの考慮すべきことはいろいろありますが、夢のブガッティオーナーになりたい方には、要注目のプロタクトといえるでしょう。

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