バッテリー交換式電動スクーターが最も普及している地域である台湾では、斯界のリーディングカンパニーであるGogoroとスクーター大手のキムコが展開するアイオネックスが、激しく市場における覇権争いをしています。そんな両社の戦いの場は今年より、市場だけでなくサーキットにも拡大することになるでしょう!?

4月に、アイオネックスとgogoroのサーキット初対決が実現しました!

台湾にはTSR(台湾スプリントライダーズアソシエーション)という組織があり、TSRバイク選手権というシリーズ戦を運営しています。開催コースはミニバイク/カートコースで、300/150ccのバイクや125ccのスクーターなどがクラス分けされて、チャンピオンシップを競っています。

なおTSRバイク選手権には「EVS10.0」という電動スクーターを対象にしたクラスがあり、Gogoroファクトリーチームの「S3」というモデルが常勝を誇っていました。2022年度のTSRバイク選手権は全6戦が開催されますが、去る4月27日の開幕戦にはキムコのアイオネックススクーター「Sシリーズ」が3台初参戦し、Gogoro対アイオネックスのガチ対決が実現しました!

安定サーキットで開催された、TSRバイク選手権開幕戦EVS10.0クラスに初参戦した「IONEX新馳上」チームは、縱肇霖(写真)、張家豪、曾竣臨の3選手にマシンを託しました。

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TSRバイク選手権にはチャンピオン条項があり、王者のライダーは10kgのウェイトを積むことが義務付けられるのですが、今回はウェイト積載はナシという同条件での戦いで行われることになりました。アイオネックス勢の3名に対し、Gogoroユーザーは9名・・・多勢に無勢という状況ではありますが、午前の予選タイムではアイオネックスライダーが1、3、5位を記録! しかし首位の縱肇霖の50.431秒に対し、2位のGogoroライダー林柏丞は50.812秒と、その差は非常に接近したものでした。

Gogoroの林柏丞。Gogoroファクトリーチームは、2020年のTSRバイク選手権第3戦から「S3」を初投入。彼はGogoroの研究開発マネージャーでもあり、S3を最も速く走らせる「S3」を知り尽くした男といえるでしょう。

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決勝レースは、アイオネックスに軍配が上がりました!

迎えた午後の決勝レース! まずレースをリードしたのはGogoroの林柏丞でしたが、低速ヘアピンでタイヤを滑らすミスで後退! アイオネックスの縱肇霖が首位の座を奪取し、しばらくは独創状態を築き上げました。

首位を走る縱肇霖(アイオネックス)を追走する林柏丞(Gogoro)。

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残り3周というレース終盤、周回遅れを縱肇霖がパスしている間に、2位の林柏丞が急接近! 激しい首位攻防戦が繰り広げられることになりましたが、最後までアタックを防ぎ切った縱肇霖がアイオネックスにデビューウィンをプレゼントしました!

チェッカーフラッグを片手に、ウィニングランを披露する縱肇霖(アイオネックス)。

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そのほかのアイオネックスライダー・・・張家豪は5位、曾竣臨(写真)は6位で完走しました。

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5月29日のTSRライダー選手権第2戦ではEVS10.0クラスは開催されなかったため、次のGogoro対アイオネックスの激突は6月26日開催の第3戦となります。台湾の電動スクーター業界の覇権を争う2社の、サーキットにおける戦いはさらに激化することが予想されますが・・・。モータースポーツ愛好家目線で、両社の切磋琢磨を楽しみたいです!

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