いよいよ今週開幕するAFT: アメリカンフラットトラック。トップカテゴリーのエントリー台数がビミョー・・・というネガティブ要素については先週の当コラムでお知らせした通りですが、本日は明るい話題。今シーズンの世界最高峰シリーズで筆者ハヤシがもっとも注目する若手ライダー、プロシングルスのコーディ "ホット・ロッド" コップをご紹介しましょう。

5歳の頃から筆者大注目!全米チャンピオンを父にもつ生粋のサラブレッド

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。2000年の全米選手権GNC: グランドナショナルチャンピオンである鉄人 "スモーキン・ジョー" コップを父にもつコーディはプロ2年目の18歳。4歳で初レースを経験し、一昨年2020年には若きアマチュアレーサーにとってひとつの到達点と言うべき、AMAニッキー・ヘイデン・ホライゾン・アワードにも選ばれた、真に "生え抜き" の若手最注目株です。

COVID-19禍によりAFTを含めた様々な公式戦がなかなか開幕しなかった2020年の晩春、ひっそり行われた名車ブルタコ・アストロ360 + レジェンドライダー8人によるタイマン・イベントレース "FLATTRACK FITE KLUB" ・・・有料コンテンツですけど皆さんご覧になりました?・・・では父ジョーを含めた各ライダーのサポート役を務めるとともに、横型エンジン・147cc・14インチのミニバイク "SUNDAY MOTORS FLATTRACK" を使った前座レースにも自ら出走。

昨シーズン2021年は父のオリジナルナンバー43に1を加えた "ルーキーナンバー" 143を纏ってホンダCRF450Rを駆り、デビューイヤーながら年間ランキング7位。若手の登竜門として全米から集った強豪ひしめくプロシングルス・クラス1年目でのこの戦績は、十分過ぎるほど立派なものです。

プロ2年目の今期はレッドブルKTMの450SXにファクトリーライド!

そして迎える2シーズン目、同じワシントン州出身であるブラッド・ベイカーのナンバー12を新たに受け継いだコーディは、シェイナ・テクスター・バウマンのスーパーツインズ昇格によって空席が生じたレッドブルKTMチームへと加入し、オージーライダーのマックス・ウェイルとの2人体制で450SXを駆ることになります。

いやぁ、あのPW50でピーピー走ってた、ちっちゃな幼稚園児が13年経ったら450ccサポートクラスとはいえファクトリーライドですよ。ハヤシ的に大変感慨深いです。ケガせず確実に経験を重ねて父を超えるところまで・・・あと何年かでホントに行きそうですね。非常に楽しみなライダーです。

今度はキミの番だよコーディ。

若き獅子に武運多からんことを。
ではまた金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!

あ、日本時間本日11日 (金) 午前にスタートする予定だったAFT開幕戦Wヘッダーは、降雨によるトラックコンディション不良のため現地時間の木金→金土 (日本では土日午前) へと順延になるようです。