近年、AFT(アメリカン フラット トラック)で活躍中のインディアンFTR750ですが、FTRの名前を使ったインディアン製品がまたひとつ追加されました。すでにキッズ向けの電動FTRは登場済みでしたが、今度の新作は大人向けに作られています!!

その名は、「eFTRフーリガン1.2」!!

ライバルであるハーレーダビッドソンが、ライブワイヤーブランドを独立させて本格的に「電動時代」へ邁進しているのに対し、インディアンは今のところ積極的には電動モビリティの世界へコミットしていません。

ただ、全くコミットしていないわけではなく、2020年には子供向け電動モビリティなどを製造販売する「レザー」と提携し、電動ドライブユニットの供給を受けて作ったインディアンブランドの子供向け2EVを2機種販売しています。

FTRの名に、電動を意味する「e」を頭に加えたeFTRシリーズは36Vシステム・最高速16〜24km/hというスペックで、対象年齢は8歳以上・・・というモデルです。この度、eFTRシリーズに追加されることになった「eFTRフーリガン1.2」はレザーではなく、電動自転車メーカーである「スーパー73」との提携によって生み出されたモデルで、対象は「大人」となっています。

「eFTRフーリガン1.2」は2輪免許不要の電動アシスト自転車であり、アシストなしのレベルゼロから、レベル1(エコ)、レベル2(ツアー)、レベル3(スポーツ)、レベル4(オフロード)の各走行モードをセレクトできます。

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スーパー73の製品「スーパー73-S2」のプラットフォームに基づくeFTRフーリガン1.2は定格出力1.2kW・最高出力2.0kWで、ペダルアシスト時の最高速は時速28マイル≒45km/h。バッテリー容量は960Whで航続距離は75マイル≒120.7kmというスペックを有しています。

ICE版FTRシリーズのFTRラリーをイメージさせる、LEDヘッドライトを採用しています。

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タイヤはフロント4.5インチ幅、リア5インチ幅の20インチを装着。フロントフォークは倒立式で、ハンドルバーはモーターサイクルタイプのトップヨークのポスト固定式になっています。車重は33.1kgで、許容荷重は147.4kgですから、力士サイズの方以外なら問題なく乗ることができるでしょう。

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アメリカでの発売は2022年春・・・ですが、日本への導入は未定!

eFTRフーリガン1.2は、ベースとなったスーパー73-S2よりも価格がアップされており、3,999.99ドル〜≒45万9,260円〜というプライスタグが付けられています。もっとも、それはアメリカでの話であり、このeFTRフーリガン1.2の日本導入は、残念ながら未定との事です。

ベースとなった「スーパ73-S2」よりは高価なeFTRフーリガン1.2ですが、現行モデルで最もお買い求めしやすい、インディアンブランドの乗り物である・・・ともいえます(アメリカ、では)。

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親会社のポラリスも、いつの日にかはインディアンブランドの2EV事業に本格参入するかもしれませんが、その日まで待てない!! というインディアンファンの人にとっても、eFTRフーリガン1.2に何としても入手したい1台かもしれませんね? その走りっぷりは、ぜひ公式YouTube動画でチェックしてみてください!

Introducing the Indian eFTR Hooligan 1.2

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