2019年から3年目の2021年シーズンを、MotoGPより早く終えることになった電動バイクによるロードレースシリーズ「FIM エネル MotoE ワールドカップ」ですが、ドルナ・スポーツから驚きの発表がありました! なんとワンメイク方式のMotoE用に、EVロードレーサーのエゴ・コルサを供給していたイタリアのエネルジカ社が、2022年での撤退を明らかにしたのです!
3年間の全20戦で、高い信頼性を発揮したエネルジカのエゴ・コルサ
2019年はマテオ・フェラーリ、2020〜2021年はジョルディ・トーレスがチャンピオンに輝いたMotoEですが、このワンメイク方式の電動バイクロードレースシリーズ戦に車両を供給してきたのはエネルジカでした。
初年度の2019年は、春にスペイン・ヘレスのMotoE用施設「Eパドック」が火災に遭うという、波乱の幕開けでしたが、スケジュール変更後無事に全6戦を開催。2020年と2021年はCovid-19パンデミックのなか、それぞれ全7戦を開催。3年間で合計20戦のうち、エゴ・コルサのメカニカルトラブルはなく、その信頼性の高さがMotoEのスリリングな戦いを支えてくれました。
現在の契約期間を、更新することなく撤退・・・
FIMとドルナ、そしてエネルジカの間で結ばれた、ワンメイク車両供給メーカーとしての契約は、2029年から2022年まででしたが、今回の発表はその期間が延長されることがなかったことを意味します。2023年からは、どのメーカーがMotoE用車両供給を担うのかは発表されていませんが、非常に気になるところです。
ともあれ、来る2022年シーズンはエネルジカが供給メーカーとして引き続きMotoEへの貢献を続けることになります。今後のMotoEがどうなっていくのかも含め、引き続き注目していきたいです。