もうひとつの、BMWの電動コラボで生まれたコンセプトモデルです!!
将来の電動化時代に向けて、BMWは得意分野の自動車とモーターサイクルは自社で開発し、それ以外のスモールモビリティ系はその分野で活躍するメーカーとコラボして開発、という方針を打ち出しています。先日紹介したコンセプトモデル、「CUBE コンセプト ダイナミックカーゴ インスパイアド バイ BMW」はその一例です。
今回紹介する「SoFlow コンセプト クレバー コミュート インスパイアド バイ BMW」も、BMWとスイスのSoFlow(ソーフロウ)AGのコラボによって生まれたコンセプトモデルです。SoFlowは2015年に創業された新興企業で、「ラストマイル」のためのモビリティ・ソリューションを提供しています。具体的には、キックボード型EスクーターとEスケボーが、同社の主要プロダクトになります。
自動車に積むもよし、公共交通機関に一緒に載るもよし!!
SoFlow コンセプト クレバー コミュート インスパイアド バイ BMWは、折りたたみ機構を採用しつつも走行安定性を損なうことなく、公共交通機関や自動車で持ち運べるEスクーターのコンセプトの提案・・・と呼べるモデルです。
「公共交通機関モード」では、フートボードを側面から折りたたみ、後輪がその開口部に下から入るようにすることができます。この機構によりホイールベースは大幅短縮することができるので、エスカレーターでも難なく運ぶことができます。
このモードではトロリーケースのように転がすことも可能で、前輪に内蔵されたハブモーターの推進力を使って、SoFlow コンセプト クレバー コミュート インスパイアド バイ BMWをスロープなどでラクチンに押し上げることができます。国によって公共交通機関の手荷物に関するルールには違いはありますが、BMWとSoFlowはコンパクトに折りたたんだ状態であれば、あらゆる公共交通機関に無料で持ち込むことができるようになっている・・・と主張します(EU圏想定なのでしょう)。
またSoFlow コンセプト クレバー コミュート インスパイアド バイ BMWは、自動車に搭載して移動し、出先の足として使うことも想定しています。BMWの3シリーズの場合、縦長ラゲッジ・ルームにリア・バックレストを倒すことなく収まり、MINIの場合は横にして積載することができる・・・とBMWは説明しています。
4輪車などへの積載や、公共交通機関に載せることを考えた時、ICE(内燃機関)車のようにガソリンやエンジンオイルの臭いに悩まされることなく、横倒し状態にしても無問題なのはEVの大きなアドバンテージでしょう。1960年代〜のホンダモンキーやダックスホンダ、そして1981年誕生のホンダモトコンポなど、原付をクルマのトランクに積んでの"6輪生活"の提案は古くからありましたけど、"電動時代"を21世紀に迎えたことにより、この提案はより現実的かつ魅力的なものになってきているように思えます。
マニュエル・フグ(SoFlow AG共同設立者兼CEO)
「BMWグループとの新たな協業は、SoFlowのサクセスストーリーにおける重要な章です。今回、SoFlow コンセプト クレバー コミュート インスパイアド バイ BMWは、超小型Eモビリティ分野における最新の開発であり、我々の専門知識を活かすことができます。この革新的なコンセプトが近い将来、路上に登場することを楽しみにしています」
フグ氏のいう近い将来がいつ・・・になるかは定かではありませんが、このコンセプトは他の製造業者にもパクられ・・・失礼、インスパイアされてマネされるかもしれませんね? ともあれ、SoFlow コンセプト クレバー コミュート インスパイアド バイ BMWの市販バージョン登場を、楽しみに待ちたいです!