フランス以来の戦いとなる、電動バイクによるワンメイク・ロードレース・シリーズのMotoEワールドカップの第3戦の決勝が6月6日に行われました。スタート前に珍しいアクシデントがあった今回のレースでは、今シーズン3人目の勝者が誕生! そしてタイトル争いも、ランキング1位と2位が超接近することになりました。

なんと、ポールポジション獲得したE.グラナドが・・・

ポールポジションを獲得したのは、前戦フランスのウィナーでブラジル人ライダーのエリック・グラナド。開幕戦スペインから3戦連続のポールポジション獲得であり、現時点で今年最も"スピード"のあるMotoEライダーと言えるでしょう。

しかし好事魔多し。なんと決勝スタート前に彼のマシンにトラブルが発生! グリッドから外れてピットスタートを強いられることになりました・・・。

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6周のレース。スタート後のホールショットを獲得したのは、ドミニク・エガータ。その後、長いホームストレートでのスリップストリームを利用しての、ターン1でのトップ交代劇が繰り広げられますが、最終ラップのターン1ではミカエル・ポンスが先頭に立ちました。

ランキング1-2位は1点差!

そのままポンスは2位エガータを押さえ込んで見事今シーズン初優勝! 3位はジョルディ・トーレスでしたが、彼は最終周のマッティア・カサディの転倒による黄旗で先行するエガータに挑戦するチャンスを失ってしまい、悔しいをすることになりました。

なおE.グラナドは、追い上げてファステストを連発して順位を11番手まで挽回。しかし最終周のターン4で転倒し痛恨のリタイアという結果に終わっています。

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予選時のM.ポンス(LCR E-チーム)の走り。前戦はDNSでしたが、MotoE初勝利をしたことでランキングを4位までポジションアップさせました。

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ランキング首位のザッコーネは4位に入りましたが、ランキング2位に上がったエガータとの差はわずか1ポイント。そしてランキング3位のトーレスとの差は11ポイントまで圧縮されることになりました。今年の残り4レース、誰がタイトルを獲るか、まだまだわかりません。

MotoEの次戦は、6月27日のオランダGPの併催となります。4戦目となるアッセンで今シーズン4人目のウィナーが誕生するか? それともザッコーネ、グラナド、ポンスのうちの誰かが2勝目を記録するのか? 注目しましょう!

FIM MotoE World Cup 2021 第3戦カタルニア 決勝
1. M.ポンス LCR E-Team 11'15.075
2. D.エガータ Dynavolt Intact GP + 0.531
3. J.トーレス Pons Racing 40 + 0.577
4. A.ザッコーネ Octo Pramac MotoE + 1.121
5. Y. ヘルナンデス Octo Pramac MotoE + 1.151
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9. 大久保光 Avant Ajo MotoE + 3.214

FIM MotoE World Cup 2021ランキング ※6月6日現在
1. A.ザッコーネ 54 points
2. D.エガータ 53 points
3. J.トーレス 43 points
4. M.ポンス 36 points
5. M. カサデイ 33 points
6. E.グラナド 28 points
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11. 大久保光 16 points