イタリアのピアッジオから、世界戦略車の電動スクーター“ONE”が登場します。その全貌は5月28日に開催される北京モーターショーで初公開され、今年の6月末から欧州で販売される予定・・・とのことです!

Tik Tokでプレビューというのが、時代だなぁ・・・

アプリリア、デルビ、ジレラ、モト・グッツィ、ベスパ・・・と、多くの名門ブランドを傘下におさめるピアッジオが、その威信をかけて取り組むグローバルプロジェクトである電動スクーター、“ONE”の存在を公表しました。

ピアッジオONEは、出力と航続距離が異なる複数のバージョンが用意されるとのこと。これは欧州などのライセンス区分に対する設定でしょう。なお、どの仕様のモデルもリチウムイオンバッテリーを採用し、これを簡単に取り出して、自宅やオフィスで充電することができるようになっています。

www.piaggio.com

5月24日のプレスリリースによると、ピアッジオONEは若者に人気のSNSである"Tik Tok"で世界デビュー・・・するとのことです。オジサンが多いFacebook(失礼!!)や、Facebookより若者も多いけど、陰キャ率が高いTwitter(失礼!!)ではなく、Tik Tokを選ぶというところに、ピアッジオがどういう層に最新の電動スクーターをアピールしたいか、がなんとなく伝わります。

シート下に広い収納スペース・・・実用性は高そう?

5月28日から開催される北京モーターショーに、ピアッジオONEが初めて公に展示されるまでその詳細は明らかにはなりませんが、リリースによるとONEは周囲の状況に合わせて、背景や明るさを調整するセンサーを備えたデジタルカラーインストルメントパネルを採用。そしてフルLEDライト、キーレス式スタートシステム、2つのモーターマップを取り入れているとのことです。

ピアッジオONEはフラットで広いフロアを採用。パッセンジャーのフートレストは、引き出し式になっています。

www.piaggio.com

またピアッジオONEはこの種の電動スクーターの中で唯一、シートの下に広い収納スペースを備えている・・・ことを高らかにアピールしています。バッテリーがシート下の空間を占拠しがちな電動スクーターですが、実用的なシート下収納があるというのは、大きなストロングポイントですね!

ピアッジオONEは、若者をメインターゲットにしています。もっとも若い層へのアピールは、世界中の2輪メーカー共通の重要テーマではありますが・・・。

www.piaggio.com

今年の6月末には欧州市場に投入される予定というピアッジオONEが、日本に導入されるかどうかは今のところ定かではないですが、ピアッジオの野心作であるONEが日本のユーザーに受け入れられるかどうか・・・ぜひともチャレンジして欲しいですね。