20代後半に差し掛かった(アラサーというにはまだ早い⁉︎)3人の美女たち。彼女たちはなぜか男運がなく、常にダメ男を引き寄せてしまう。
ジェンダーハラスメントが気になるイマだからこそ読むべき、女性の本音トークです。

『深夜のダメ恋図鑑』とは

千代、佐和子、円の3人は心置きなくなんでも話せる親友。それぞれ異なるタイプながら容姿麗しい彼女たちですが、20代の半ばを迎え、いろいろ経験も経て目が肥えてきたはずなのに、なぜか寄ってくる男たちがどこか残念なダメ男ばかりという不幸なヒロインたちです。

浮気に不倫、勘違いにワガママ、上から目線にKY。この世にはびこるダメ男たちに向き合い、受け入れ、あるいは切り捨てる3人の“闘いの記録”。それがこの『深夜のダメ恋図鑑』です。2021年4月現在、8巻まで刊行されており、絶賛連載継続中の作品であります。

少女マンガ趣味で王子様タイプが好みの千代は自分を大切にしてくれる、王子様に少しでも近づこうと涙ぐましい努力を続ける健気な男の子との結婚準備中ながら、どこかマリッジブルー気味。

キャリアウーマンで家事もテキパキこなす佐和子は男が途切れたことがないほどのモテ女子ですが、男を甘やかしすぎてしまうため付き合う男という男が全てダメンズ化してしまいます。

毒舌キャラの円(まどか)は元ヤン。口も悪いがついつい手が出る武闘派で、大抵の男はひ弱で頼りになりません。

そんな彼女たちが出会う、さまざまな男たちは、に彼女たちの見た目のたおやかさに騙されて(?)ついつい本音というか男のエゴを曝け出してしまいます。いわく、結婚したら仕事を辞めて家庭に入って欲しい、いわく 養ってやるから従順でいてくれなどなど。

作者の尾崎先生は当然女性だと思いますが、こういうザ・昭和みたいな主張をする男性ってまだまだリアルに多いんですかねえ。平成飛び越して令和の世の中ですが、男の頭の中は(特に日本の男の頭の中は)、何年経っても時代遅れの差別的な感覚と常識でいっぱいなんでしょうかねえ。

あ、ご心配なく。
本作には、男の目から見ても“こいつ無いだろ”と思える、依存心の塊みたいに女の武器でマウントとってくる女の子(トーマス的には、案外そういう子嫌いじゃ無いんですけどね)も出てきます。タイトルはダメ恋図鑑。ダメ男図鑑じゃなくて、そこはちゃんと公平でいてくれます。ハイ。

サムシングエルスを身につけるために読んどくとイイですよ

前述のとおり、現在までは8巻まで刊行されてます。3人のうち、千代ちゃんは一応ゴールイン間近。円ちゃんにも ちょい良さげな恋人候補が現れています。(佐和子ちゃんはやや迷走中??)
もうすぐ本作も大団円なんですかね。

最近はさまざまなポジションの違いによる差別問題(人種、見た目、性別、宗教、性癖?などなど)が取り沙汰されています。差別をしていると訴えられている方からすると、差別されていると主張する層の人たちは被害者妄想がひどいんじゃないの??と言いたいシチュエーションもあると思いますが、火のないところに煙は立たずと言いますし、とりあえずは被害者側の訴えが多少論理破綻していても、まずは耳を傾けないとならないのが現状です。

そんなつもりじゃないのに、と言い訳をする前に、まずは相手の言い分を素直に聞く姿勢を用意したいですね。

ちなみに、本作においても、必ずしも3人のヒロインたちの(≒女性側の)言い分がすべて正しくて、男の所業がとにかくひどい、というケースばかりではないかもです。自分たちのこと棚にあげてない?と思う人もまあまあいそうなんですが、とにかく前述のように、苦情を受けたらまずはちゃんと聞く。全部聞いてから、冷静に咀嚼しながら 話し合いをしましょう。

実際のところ、例えば千代ちゃんが男に対して不満を感じるのは、わりと言いがかりというか、それはちょっと、と言いたくなるようなことも多いです。それって、単にあなたの好みの問題でしょ、とつっこみたくなる。(例えば、相手の女性経験人数n>0が、0は嫌だけどあまり多いのもイヤ、とか。まあ、男側も気にする人いますけどね)
でも、恋というやつは、人間のみならず、全ての動物に共通して、論理的であるはずもないことなので、本作の基準が基本的に恋愛関係のあり方に準じている、ということを納得した上で、おもろしがって読むのが正解だと思います。

(ヒロインたちの指摘が 自分に当てはまっちゃうときは、かなりドギマギしますけどね!)

あと、余談ですが、結婚式の際に、花嫁さんが衣装とか飾りとかに何かしらの青を 加えることを、サムシングブルーというそうです。ぼく、初めて知りました。
青だけではなくて、サムシングフォー(*)といって、幸せな結婚にするための風習らしいです。

(*)サムシングフォーとは、欧米の結婚式にまつわる風習の一つです。以下の4つの物を結婚式で身に着けると、一生幸せな結婚生活を過ごすことが出来るといわれています。

Something new “何か新しい物”

これから始まる新婚生活に向けて、決意を新たにするため何か新しい物を用意しましょう。新しいことを始める時、誰もが壁にぶち当たることもありますが、そういった苦難も乗り切れるようにという意味合いがあります。

Something old “何か古い物”

花嫁さまの人生を今日まで導いてくれた母親や祖母が身に着けているものや、代々家族に伝わるものがあれば用意しましょう。祖先の代から続く幸せを引き継ぎ、末永い夫婦生活を営めますようにという意味合いがあります。

Something blue “何か青い物”

青は聖母マリアのモチーフであり、清純な色とされています。青を表現することで、新郎さまに対する忠誠を表現するという意味合いがあります。

Something Borrowed “何か借りた物”

すでに幸せな夫婦生活を営んでいるカップルの持ち物を借りることで、その幸せにあやかるという意味合いがあります。