北米・南米大陸でのGPは、期日未定となりました・・・
昨年11月に公表されたMotoGPの2021年暫定カレンダーは3月のカタールGPで開幕し、11月のバレンシアGPで最終戦となる全20戦を予定していました。しかし2021年になってもCOVID-19パンデミックは収束に向かっていないため、第2・3戦に予定されていた4月のアルゼンチンGPとアメリカズGPが延期されることになりました(可能なら、10〜12月に開催)。
新カレンダーには、3月28日決勝の開幕戦カタールGPと同じ会場で、4月4日決勝のドーハGPを新設して開催されることが記されています。またアメリカズGP決勝を当初予定していた4月18日に、ポルトガルGP(アルガルベ)が行われることになっています。
5月2日決勝のスペインGP(ヘレス)以降は、昨秋の暫定カレンダーどおりの日程で進みますが、フィンランドGP(キュミリンク)とオーストリアGP(レッドブルリンク)の間に予定されていた期日・開催地未定の一戦が改訂カレンダーからは外されることになっています。なお、リザーブのインドネシアGP(マンダリカ)は改訂版カレンダーに残っていますが、ロシアGP(イゴラ・ドライブ・サーキット)は外されてしまいました。
10月3日決勝の日本GP(ツインリンクもてぎ)から10月31日決勝のマレーシアGP(セパン)までの4戦は、欧州大陸を離れる"フライ・アウェイ"戦となり、シーズンフィナーレを11月14日決勝のバレンシアGPで迎えることになります。
2020年シーズンはCOVID-19パンデミックにより、日本GPをはじめ多くの"欧州大陸以外"のGPが中止となってしまいました。2021年シーズンも各国政府のCOVID-19対策の影響次第で各GPの開催可否が決まることになりますが、ファンとしては中止になるGPがひとつでも少なくなることを祈りたいです!
2年ぶりのロサイルでのイブニングレース2戦を、楽しみにしましょう!
2004年からMotoGPのカレンダーに組み込まれ今に至るカタールGPはMotoGP唯一のイブニングレースであり、照明に照らされたマシンが戦う独特の雰囲気に包まれたGPです。2020年シーズンはCOVID-19パンデミックによるロジスティック関連の問題でMotoGPクラスが中止となってしまいましたが、上述のとおり2021年は2回ロサイルでイブニングレースが行われことになりました。
当初2月に予定されていたセパンでのシェイクダウンテストとオフィシャルテストが中止となったため、ここロサイルで3月3日~4日にセットアップ、3月5日にシェイクダウンテスト、そして3月6日~7日と3月10〜12日に2回オフィシャルテストが行われることになっています。
つまり3月初旬から4月4日決勝のドーハGPまでの約1ヶ月間、テストやレースなどMotoGPの公式イベントはすべてロサイルで行われることになるワケです。この日程がどのライダー、チームにとってプラスに働くことになるのか・・・興味深いですね。
ちなみに2004〜2019年までのカタールGPのデータを振り返ると、MotoGPクラス優勝者のマシンは、ヤマハ、ドゥカティ、ホンダの3メーカーのみで、それぞれの通算勝ち星はヤマハ8勝、ドゥカティ5勝、ホンダ3勝・・・となっています。
2018〜2019年はアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)がカタールGP連勝を記録しましたが、残念ながら彼は今年MotoGPのシートを失ってしまっております・・・。2019年は首位から5位までが0.6秒差の接戦となりましたが、2021年の開幕戦勝者に誰がなるのか? 注目です!