1月12日に行われたステージ9は、多くのトラブルがありました。そんな中、全ライダーが好パフォーマンスを発揮しているHRC=ホンダ・レーシングのケビン・ベナバイズが今大会2度目のステージ優勝を達成! そして接戦の総合優勝争いは・・・大きな動きがありました!!

T.プライス(KTM)、転倒による負傷で無念のリタイア・・・

スタートとゴールが同じ街のループコースで行われたステージ9(579km)は、多くの波乱が起こるステージになってしまいました・・・。最初のウェイポイントに一番で到着したのは、前日まで僅差で総合2位につけていたKTMファクトリーのトビー・プライスでしたが、155km地点で激しく転倒! その後ヘリコプターで病院に搬送されることになり、2度のダカール王者は今大会をリタイアすることになってしまいました・・・。

3度目のダカール王者を目指していたT.プライス(KTM)ですが、ハードクラッシュで鎖骨骨折と広範囲の打撲を負ってしまいました・・・。ホセ・イグナシオ・コルネホ(ホンダ)らライバルたちと、今大会も好勝負を見せていた実力者のリタイアは、誠に残念です・・・。

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そして今大会で悲運続きのヤマハ勢ですが、なんとロス・ブランチのマシンにトラブルが発生! アンドリュー・ショート、ジェイミー・マッキャニー、フランコ・カイミに続きブランチもリタイアを強いられ、ファクトリーライダーで残るのは唯一、エイドリアン・ファン・ベヴェレンのみになってしまいました・・・。

またホンダのケビン・ベナバイズの弟で、ハスクバーナファクトリーから参戦するルチアーノ・ベナバイズは239km地点を3位通過する好調ぶりでしたが、242km地点通過後に大クラッシュを喫し、ヘリコプターで病院に搬送されることになってしまいました・・・。

ステージ9はホンダ1-2-3!! ホセ・イグナシオ・コルネホは総合優勝に大きく前進!!

今大会では前日のステージ勝者が翌日に連勝・・・はステージ8を終えた時点で一度もありませんでした。ステージ勝者は翌日のステージで真っ先にルート開拓をしなければならないので、後方からスタートしたライダーたちの追撃から逃げ切ることが非常に難しいのです。

しかし、ステージ8優勝のホセ・イグナシオ・コルネホ(ホンダ)は、卓越したナビゲーション能力を今大会で発揮しており、先行スタート組にいても安定して上位フィニッシュを繰り返しています。ステージ9では今大会初のステージ連勝達成を逃し、優勝はチームメイトのケビン・ベナバイズに譲りましたが、しっかりとコルネホはステージ3位の座をゲットし、総合首位の座を盤石のものにしました。

今大会2回目となるステージ優勝を記録したK.ベナバイズ(ホンダ)。ちょうど1年前の2020年大会で、かつてチームメイトだったパウロ・ゴンサルベスが亡くなった日にステージ優勝したK.ベナバイズは、その勝利を亡き友に捧ぐとコメントしています・・・。

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ステージ2位はリッキー・ブラベック(ホンダ)、4位はサム・サンダーランド(KTM)で、この2人は転倒したT.プライスの救護活動のためストップした時間を差し引かれています。

ステージ5位はステージ2の駆動系トラブルにより早々と総合優勝争いから脱落したKTMファクトリーのマシアス・ウォークナー。6位はホンダのホアン・バレダ・・・という結果でした。

ヤマハファクトリーで唯一のサバイバーとなったA.ファン・ベヴェレン。ステージ9ではペナルティ15分加算されたこともあり、首位から28分52秒遅れの12位に終わりました。

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ステージ9を終えて、コルネホは接戦を演じていた強敵T.プライスが競技を去ったこともあり、総合順位で2位K.ベナバイズに11分24秒の差をつけ総合優勝争いをリードしています。3位は14分34秒差でS.サンダーランド、4位には17分26秒差でR.ブラベック、そして5位には29分差でJ.バレダが続き、ホンダ・レーシング勢が総合トップ5に4台を送り込む好調ぶりです。

競技は残り3日・・・コルネホはグッと総合優勝に近付いたことになりますが、勝負は最後の最後までどうなるのかわからないものです。583kmのステージ10で、コルネホがチームメイト含むライバルたちとの差をさらに拡大するのか? それとも大波乱のドラマがステージ10でも起こるのか? 終盤の熱い戦いに、引き続き注目しましょう!

#DAKAR2021 - Stage 9 - Neom / Neom - Bike/Quad Highlights

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