ライダー以外マシンメンテ不可などの制約がある2日間のマラソンステージを終え、ホンダのチリ人ライダーのホセ・イグナシオ・コルネホが総合首位の座を守りました。総合2位のトビー・プライス(KTM)との差は1分6秒の僅差ですが、2度のダカール王者であるプライスの頑張りも、今年のマラソンステージの大きな話題になりました!

タイラップとガムテープで修理した後輪ながら、ステージ8で2位に入ったT.プライスはスゴイですね!

前日のステージ7で総合首位に立ったコルネホは、ステージ7優勝の僚友リッキー・ブラベックとともに、1月11日のステージ8のルートを切り開くことになりました。今大会で優れたナビゲーション能力を発揮しているコルネホはウェイポイント8で首位に立ち、そのままリードを守って今大会初のステージ優勝を記録しました。

ステージ8で勝利し、総合首位の座を守ったホセ・イグナシオ・コルネホ(ホンダ)。今大会で、HRC=ホンダ・レーシングの4名は、すべてステージ優勝を記録しています。

honda.racing

ステージ8で2位に入ったのは、KTMファクトリーのT.プライス。総合順位でステージ7終了時コルネホと1秒差!! の2位のプライスは、ステージ7終了後に自身のFacebookで「バイクに問題がちょっとあるけど・・・」と投稿し、マシンに問題があることを示唆していました・・・。

その「問題」とはナント!! リア側のミシュランタイヤが破損していたのです! メカニックのサービスを受けることができないので、プライスはガムテープとタイラップを使ってこれを応急修理・・・。このような手負いのマシンで、ステージ優勝のコルネホにわずか1分5秒遅れの2位でゴール!! 1分6秒差の総合2位で、マラソンステージを走り切りました。

Dakar 2021: Toby Completes The Marathon Stage 8 With A Split Tyre

youtu.be

残り4日、最後に栄光を掴むのは!?

今回のダカールラリーは、ヤマハ勢には不運続きの大会になりました。ステージ2ではアンドリュー・ショートがトラブルでリタイア。ステージ7では好調のロス・ブランチが大クラッシュで大幅に時間をロスし、ステージ8ではフランコ・カイミのマシンが不調となりリタイア・・・。R.ブランチとエイドリアン・ファン・ベヴェレンの2名は無事マラソンステージを終えましたが、残りの4日間頑張ってゴールを目指してほしいですね。

前日大クラッシュを喫すも、ステージ8を無事11位で完走したR.ブランチ(ヤマハ)。総合では首位から50分15秒遅れの13位につけています。

www.yamaha-racing.com

ステージ8ではグザヴィエ・ド・ソルトレ(ハスクバーナ)が267km地点で大クラッシュし、ヘリコプターで病院に搬送されてしまいました。プライベーターながら上位争いに加わり奮闘していたド・ソルトレの離脱は、とても残念です・・・。

ステージ8の3〜6位は、R.ブラベック、サム・サンダーランド(KTM)、ケビン・ベナバイズ(ホンダ)、ホアン・バレダ(ホンダ)でした。総合順位は先述のとおりコルネホ、プライスが1、2位。3位に続くS.サンダーランドが首位から5分57秒差。4位のK.ベナバイズ以下は12分以上の差がついております・・・。

1月12日のステージ9は、今大会2度目のループステージとなります。サウジアラビアのネオムをスタートし、ネオムでゴールするこのルートを制覇するのは? 残り4日間となったダカールラリーを楽しみましょう。

#DAKAR2021 - Stage 8 - Sakaka / Neom - Bike/Quad Highlights

youtu.be