Lawrenceが独断と偏見? で選んだ、2020年の2輪業界にまつわる10大ニュース(順不同)。今回は南米大会時代は果たすことができなかった復帰後初優勝を、中東に舞台に移した2020年のダカールラリーで達成したホンダの活躍を振り返ります。

2013年からHRC=ホンダ・レーシングが参戦再開!! しかしKTM相手に雌伏の年が続きました・・・

1986年から1989年の4年間、アフリカ大陸で開催されていた当時のパリ-ダカールラリーに、ホンダはワークスマシンのNXRを投入。そして見事4連覇という偉業を達成しています。その後ホンダのワークス参戦は長らく途絶えることになりますが、南米時代の2013年のダカールラリーよりHRC=ホンダ・レーシングによるワークス参戦を再開させました!

2013年、HRCがダカールラリー用に投入したホンダCRF450ラリー。ダカールラリー用の初代ワークスマシンは、市販オフロードモデルの「CRF450X」をベースにしていました。

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24年ぶりのダカールラリー復帰戦となった2013年大会、ホンダ勢はトップ10内の7位にエルダー・ロドリゲス、8位にハビエル・ピソリドが入るものの、アフリカ時代からの連勝記録を更新中だった最強のライバルKTMの圧倒的な強さを見せつけられることになりました・・・。この大会の優勝はシリル・デプレ(KTM)で、KTMはトップ5を独占することに成功しています。

2014年以降は市販車ベースから、プロトタイプのワークス車となったCRF450ラリーを投入しますが、ラリーの分野を長年リードしていたKTMの壁は厚く、結局南米大陸時代(2019年まで)のダカールラリーで、ホンダは復帰後初優勝の悲願を成し遂げることができませんでした・・・。

中東初開催となった2020年大会で、ホンダの通算6勝目を記録!

2020年1月に開催されたダカールラリーは、2009年からの開催地だった南米大陸を離れ、中東のサウジアラビアを舞台に移した初の大会でした。前大会まで連覇記録を驚異の18まで伸ばしていたKTMがこの大会でもホンダの最大のライバルとなりましたが、CRF450ラリーを駆るリッキー・ブラベックは第3ステージから総合首位に浮上!

その後のステージでもR.ブラベックは堅実な走りをキープし、後を追うパブロ・クインタニラ(ハスクバーナ)や前年度王者のトビー・プライス(KTM)とのタイム差をコントロール。そしてホンダ悲願のダカールラリー制覇を、ついに達成しました!

2021年のダカールラリーは、1月3日から15日の間に前大会同様サウジアラビアで開催されます。2021年最初のモータースポーツのビッグイベントであるダカールラリーで、ホンダが連覇を達成するのか? それともライバルたちの逆襲があるのか? その開幕を楽しみに待ちたいです!