こちらにご紹介するのは、1981年の世界ロードレースGP500ccクラスを制覇した名機、1981年型スズキRGΓ(XR35・ランディ・マモラ車)をレストアし、再び走らせるまでを収録した動画です。当時11戦8勝と圧倒的強さを誇った1981年型RGΓのメカニズムの詳細を見ることができる、貴重なムービーと言えるでしょう。

RGΓリビルドプロジェクト、始動!!

1981年型スズキRGΓ(XR35)は、ヤマハのレジェンド、ケニー・ロバーツの連覇(1978〜1980年)を阻止するために作られた、と呼べるGP500ccクラス用マシンです。ロバーツの連覇中も、コンストラクターズタイトルこそはスズキが1976年から守り続けていましたが、やはり個人タイトルを奪い返すことはスズキGPチームの大事な使命でした。

その結果、誕生したRGΓ(XR35)は前年型RGBに比較し、15kgもの軽量化を達成(128kg)。コンパクト化されたスクエア4・ロータリーディスクバルブエンジンは最高出力126ps/11,000rpmのパワーを誇りました。

迎えた1981年シーズンのGP500ccクラス・・・RGΓは開幕戦オーストリアGPでR.マモラ、G.クロスビー、河崎裕之が1-2-3フィニッシュを達成! その後も快進撃は続き、全11戦中10戦でポールポジションを獲得! そして合計8勝を記録した結果、スズキのコンストラクターズタイトル記録を6連覇まで更新。またマルコ・ルッキネリが、悲願のスズキの個人タイトル奪還を成し遂げました!

スズキが企画した「RGΓリビルドプロジェクト」は、そんな栄光の1981年型RGΓを再生し、再びスクエア4サウンドを奏でながら疾走できる状態に仕上げることを目的に始まりました。

RGΓリビルドプロジェクトのスタートに立ち会う、スズキレースグループのOBたち。

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向かって右は、RGΓリビルドプロジェクトチームの、元スズキレースグループのエンジニアだった鈴木隆行さん。左はスズキ(株)2輪エンジン設計エンジニアの平田千秋さん。鈴木さんは1972年の入社以来、GPマシン開発とGPチーム技術サポートを担当。一方1982年入社の平田さんは、GSX-R750、GSX-R1100、バンディッドシリーズ、そして隼と、4ストローク車開発を担当。GPマシンのRG系に触れるのは初・・・とのことでした。

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軽量化のために、クランクケースなどにはマグネシウム合金が使用されていますが、水冷用のウォータージャケットやウォーターポンプハウジングなど冷却水の通り道は、かなり腐食がひどいです・・・。

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マグネシウム合金の腐食がひどい箇所は、リューターなどで削り落としてアルミパテで埋め直しますが、腐食により穴が開いてしまっている箇所も・・・。

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車体、エンジンともに多くのパーツの状態をチェック・・・。平田さんは参考のために前年型スズキRGBを分解して構造を勉強したそうですが、1年後のRGΓ(XR35)は全然互換性がなく、当時の開発者たちの"軽量化への執念"に感嘆したそうです。

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フェアリングを取り付け、いよいよ完成・・・。

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シャシーダイナモでの始動テストを終え、いよいよ実走です!

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シェイクダウン走行を控えるRGΓに歩み寄るのは、当時のスズキレースグループのOBのみなさん!

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貴重なRGΓの内部構造を観察できる貴重映像に、感動してください!

フィナーレは、当時のスズキレースグループのOBたちも竜洋テストコースに集い、38年ぶりに疾走するRGΓを見守る・・・という感動のシーンになっています。スズキファンやロードレースファンはもちろん、メカ好きの人も楽しめる内容になっています。ぜひ17分25秒の感動映像をご堪能ください!

Reviving the Legend 1981 RGΓ XR35 | All chapters (Japanese ver.) | Suzuki

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