先日行われたスペイン・ヘレスでのウィンターテストで、カワサキ・スーパースポーツのフラッグシップであるZX-10RRの、2021年SBK(世界スーパーバイク選手権)仕様車が登場しました。最も注目を集めているのが、空力を突き詰めたフェアリング形状ですが、一部では映画「スターウォーズ」シリーズの名悪役、ダース・ベイダーの顔みたいと言われていますね・・・。

大きく変わった"顔"

ヘレスでのテストで、カワサキワークスであるKRTは2020年モデルと2021年モデルの両方を持ち込み、2020年度王者のジョナサン・レイとアレックス・ロウズの両名が比較テストを行っていました。

こちらはお馴染み? の2020年型カワサキZX-10RR・SBK仕様車。SBKファンには今更な説明でしょうが、SBKではレギュレーションにより、フェアリングにヘッドライトのダミーペイント(デカール)を施すことが義務付けられています。

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注目の2021年型ZX-10RRですが・・・なんと言っても目を引くのはその特徴的なフェアリング形状でしょう。航空機を造る川崎重工は風洞メーカーでもありますから、カワサキ製2輪車の空力に関する評価は昔から高かったですが、とてもユニークに思える面構えがSNSなどで話題になっています。

右が2020年型、左が2021年型のカワサキZX-10RRです。

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近年のトレンドであるセンターダクト、そして左右のライトが奥まっているのが2021年型の「顔」の特徴です。

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横顔も実にユニークです。

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ちなみにこちらが、「スターウォーズ」シリーズのメインキャラクターのひとり、ダース・ベイダーです。

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まぁ、ダース・ベイダー似に見えるというのは、ウインターテスト恒例カラーである黒基調のカラーリングも大きく影響しているのでしょうけど(笑)。本番車のカラーリングになったときに、どのような見た目の印象になるのかも・・・実車の公開を楽しみに待ちたいです。

カワサキのYouTubeチャンネルで公開されている動画での、スタッフとJ.レイのやりとりを聞くと、2021年型はフェアリングに潜っているときに肩へ当たる風が少なくて快適であり、データを見ても空力的効果もありトップスピードはすでに2020年型よりも良く、ダウンフォース増大によりコーナーでのフロントの接地感が増している・・・など、ポジティブなコメントが多数出ています。

また、J.レイのコメントによると2021年型はエンジンが高回転型になっているため、旧型とのキャラクターの違いをもっと理解する必要がある、とのことです。ただ、そのポテンシャルを完璧に引き出せれば・・・と、ポジティブな感触をJ.レイは覚えているようです。

なお2日目のテスト結果は、2021年型に乗ったレイが1番時計をマーク! 僚友のA.ロウズが3位と、船出としては希望が持てる順位を得ています。もっともあくまで最初のテストタイムに過ぎませんが、カワサキファンの方々にはその好調ぶりは嬉しいことに違いないでしょう。

絶対王者J.レイの7連覇なるか!? に注目が集まる来年のSBKですが・・・

2015年から2020年までSBK6連覇を達成したJ.レイが、2021年シーズンで7連覇と記録を伸ばすことができるか・・・? そのためには、新型ZX-10RRがレイの希望にかなう速さを有しているかどうかが大事でしょう。そして私たち市井のファンとしては、新型ZX-10RRがどれだけ公道で楽しめるモデルに仕上がっているのか・・・? にも期待したいですね!

2021年シーズンのSBK開幕と、公道で新型ZX-10RRを試すことができる日が来ることを、楽しみに待ちましょう!

Jonathan Rea with 2021 KRT Ninja ZX-10RR #FaceYourself 2020.11.23

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Debrief – Kawasaki Racing Team – Winter Test - 2021 KRT ZX-10RR

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