ヤマハワークスライダーとしてMotoGPを戦うバレンティーノ・ロッシが、COVID-19感染したというニュースは世界を驚かせました。感染により直近の2戦の欠場を強いられたロッシですが、果たして今週末のヨーロッパGP(スペイン・バレンシア)には、復帰することができるのでしょうか?

残りの3レース・・・復帰はいつになるのでしょう?

既報のとおり、第11戦アラゴンGP前のCOVID-19感染テストで陽性であることが判明したロッシは、アラゴンGPと続くテルエルGPの2戦を欠場することになってしまいました・・・。

そして、今週末の11月8日(日)決勝の第13戦ヨーロッパGP前の3日(火)に行われたテストでは、ロッシは再度陽性という判定になってしまいました・・・。現地時間4日(水)のテストの結果が陰性の場合、さらに現地時間5日(木)のテストに進め、ここで陰性が証明されてはじめてヨーロッパGP出場の可能性が広がることになるのですが・・・吉報を期待したいですね!

第4戦チェコGPでのV.ロッシ 。第12戦終了時点でロッシは、ランキング15位に沈んでいます。

race.yamaha-motor.co.jp

V・ロッシ選手談
「コロナウイルスはとても複雑でシリアス。なかなか手に負えません。不調が2日間続いたかと思うと、急に回復して完璧な状態に戻ったりするのです。ずっと家にいて自己隔離し、医療従事者のアドバイスに従っています。非常に悲しく、耐えがたい状況ですが、残念ながら、これが実情です。11月3日の検査も前回同様に陽性でした。今は気分も良くなっているだけに悔しい気持ちでいっぱいで、早く私のM1に乗りたいし、チームのみんなのところへ戻りたいのです。金曜日か土曜日にサーキットに入るとすれば、あと2回チャンスが残っており、次のPCR検査が陰性となるよう願うばかり。すでに2回も欠場しているのですから、もう十分です」

もしものときの代役として、ギャレット・ガーロフを起用!

ロッシ が欠場したアラゴンとテルエルの2戦ではヤマハはロッシの代役を用意せず、タイトル争いをしているマーベリック・ビニャーレスひとりがヤマハワークスの看板を背負って戦いました。

しかし今度のヨーロッパGPでは、SBK(世界スーパーバイク選手権)でGRTヤマハ・ワールドSBKジュニアチームの一員として活躍中のアメリカ人ライダー、G.ガーロフがリザーブとして用意されることになりました。

2020年シーズンのSBKで、ヤマハYZF-R1を駆り2度の3位と1度の2位を獲得したG.ガーロフ。なお来シーズンのSBKでは、今年の全日本選手権JSB1000王者に輝いた野左根航汰が彼のチームメイトになります。

www.worldsbk.com

G・ガーロフ選手談
「ヤマハがこの機会に私を選んでくれたことを誇りに思います。今シーズンは私にとって、もともと大きな冒険ですが、その上に、さらにおまけがついたような感じです。ヤマハのMotoGPマシン、YZR-M1に乗ることは、私が何年も前にレースをはじめたときからの夢でした。それが今、実現するかもしれないという状況に、とてもワクワクしています。でも同時に、ロッシ選手の病気によって、このようなチャンスを得るとすれば残念であり、申し訳ない気持ちになります。ゼッケン46がコースに戻って来ることを誰もが待ち望んでおり、私自身も早い回復を心から願っています。最終的に、もしも私が乗ることになったとしたら、マシン、タイヤ、ブレーキ、そしてコースも、何もかもが初めての厳しい試練になるでしょう。それでも自分自身を信じており、チャレンジへの心の準備はすでにできています。頑張ります!」

もうすぐ、ロッシの現地時間水曜日のテスト結果が判明すると思いますが・・・祈りましょう!