"オシリ隠してアタマ丸出し"の奇妙なスタイル = 定番のレース用カバー!
WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。冒頭からパーソナルなアピールですが、筆者のとりわけ好むダートトラック・スタイルは、格調高そげな "本格風" を、たとえ遠い遠い眼差しであってもしっかり (じっとり?) 見据えてるやつ、です。
より速く走るため・そして当然ながら勝つことを目指して無駄を削ぎ落し、意味のあるカタチの集合によって形成された合理性と純粋性の発露こそ、競うために生まれたコンペティション・マシンの美しさだと考えています。もちろんフューエルタンクやヘルメットなどの個性的な彩りとデザインは、人目を惹く他者との差別化 = 競技車 (者) のパーソナライズの強化という意味で、非常に重要です。
ダートトラック・スタイルのそんな部分に強く惹かれてしまうと、街乗りモーターサイクルには当たり前の灯火類やミラー、ライセンスプレートの類は、どんなに工夫しても付いてる限り異物でしかないし、レースジャッジのレフェリーがとっさに判別できないほど個性的なナンバープレート (字体とか色とか) はコンペティティブと感じない = つまりカッコ良く思えなくなります。
機能の追求より先回りした造形美とかが前面に出てきちゃうと、どうも "らしくない感じ" がしてしまう。トラックレース (閉鎖された周回路) スタイルが初源なのに、自由で自在なのがストリート・トラッカーって一体なんだそりゃ?みたいな。やや偏り気味なのはもちろん承知の上ですけどね。
さて、気を取り直して?本日ご紹介するダートトラックマシン用ボディカバーは、アフターマーケットのモーターサイクル用シートや様々なタイプの車載バッグで有名な米国のサドルメン社が、つい最近カタログ掲載アイテムとして販売を始めたばかりのMade in USAモノ。素材は同社の看板商品である各種シート表皮と同等の肉厚PUレザーで、一流メイカーならではのしっかりとした縫製です。
この種のボディカバーの主目的は、運搬時・パドック・ガレージでの車体へのダメージ防止とか、外気温との差による気化とか結露から燃料を保護することが第一義のはず。さらに加えてこのアイテムでは、前後足回り・・・サスペンション、空気圧、トレッド面への追加の溝彫り、ギヤリングの変更etc・・・を短い走行セッション終了ごとに弄くり回すことも頻繁なダートトラック競技専用品らしく、前部はフロントフォーク・ナンバープレートが丸出しのシルエットで、後部は (サドルメンのこの商品の場合) ジッパーによる天地開閉でタイヤを大きく露出させることが可能です。
はるか昔からパドックではお馴染みの品が一流メイカーカタログに載る時代
サドルメン社は同業種のコービン (かつては自社サポートチームでGNCにも参加) とともに、レースの現場ではお馴染みのダートトラックタイプのテールカウルに載るペラッペラなシートクッション部や、DTXマシン専用の (MX用とは異なる体重移動の容易さ重視の) シート表皮をナンバー刺繍付きで供給するなど、古くから本場アメリカのダートトラックシーンとは深い繋がりがあるブランドですが、市販アイテムとしてボディカバーがカタログに載るのは時代の流れと言えるかもしれません。
数ヶ月前にもご紹介しましたが、欧米のいくつかのハンドルバーブランドで新たにダートトラックバーが造られるようになってきたり、あるいはレーシングタイヤの製造ブランドが片手いっぱいから選べるほどに増えてくるなど、世界的なダートトラック的スタイルの人気が高まる気運に乗じ、我々の目に入る "このスポーツでホントに使える本気のアイテム群" は、徐々に・・・ホントに少しずつですけど・・・選択肢を増やしつつある、そんな喜ばしい状況が始まったと言えるかもしれません。
今シーズンは件のCOVID-19感染防止対応のひとつの手段として、レースシリーズも関連イベントも完全休止中のFEVHOTS・・・筆者ハヤシ主宰のレース団体ですが、サドルメン社のボディカバーやジャレッド・ミースの黄色いハンドルバー、各ブランドのレーシングタイヤなど、様々な競技指向の本格アイテムを、ご希望の方には細々と供給しています。営利を主目的としないFEVHOTSとダートトラックレース・プロモーションの一環という位置づけですので、いずれもまぁまぁお手頃価格、のはずですよ。ご興味ある方は、下記のFEVHOTS・公式HPからお問い合わせ下さい。
ではまた金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!