MotoGPクラスを戦うドゥカティワークスは、来シーズン2人の起用するライダーを刷新します。ひとりは既報のとおりジャック・ミラーですが、注目のもうひとりは、現在ミラーのチームメイトであるフランチェスコ・バニャイヤに決定しました!

2018年Moto2王者が、ワークスで力を発揮するか?

1997年にイタリア・トリノで生まれたフランチェスコ "ペコ"バニャイアは、2013年にMoto3世界選手権でデビューしました。4年間のMoto3フル参戦で、彼は最後のMoto3シーズンの2016年にマヒンドラライダーとして2勝を記録しましたが、同年の4位が唯一の年間シングルフィニッシュでした。

しかしその潜在能力の高さを請われ、2017年にMoto2にステップアップ。カレックスユーザーとして過ごした2年間の初年度は未勝利に終わりましたが、2018年には8勝を記録し同カテゴリーの世界タイトルを獲得! 

2019年、ドゥカティ・サテライトのプラマックレーシングに起用されたバニャイヤは、ランキング15位でMotoGPルーキーシーズンを終えましたが、今シーズンはサンマリノGPで初の表彰台となる2位の座を獲得し、そのポテンシャルを世界に披露しています。

現在、39ポイント獲得でランキング13位のF.バニャイヤ(ドゥカティ、ゼッケン63番)。

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若返りしたドゥカティワークスの、来シーズンの戦いぶりに注目です!

すでにドゥカティ・コルセは、来シーズンにプラマックレーシングでMotoGPクラスを走るジャック・ミラーと契約することを公表し、これまでエースとしてチームに貢献してきたアンドレア・ドヴィツィオーゾを放出することを明らかにしていました。

そしてA.ドヴィツィオーゾの僚友であるダニロ・ペトルッチも、2021年はKTMライダーになることがすでに公表されています。そのためJ.ミラーの2021年のチームメイトとしてワークスシートを獲得するのは誰になるのか? は、早いストーブリーグ的話題になっていましたが、ある意味多くのファンの予想どおりF.バニャイヤがその席におさまることが決まったわけです。

F.バニャイヤの愛称は"ペッコ"ですが、2歳年上の彼の姉が幼い頃、フランチェスコと上手く発音ができないため弟を"ペッコ"と呼んでいた・・・のがその由来です。

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2018年にMoto2世界チャンピオンになる前から、F.バニャイヤはドゥカティライダーとしてMotoGPクラス昇格が決まっていました。そういう意味では2021年シーズンのワークス入りは、既定路線を歩んでいる・・・と言えるのでしょう。

30歳をはるかに超えたA.ドヴィツィオーゾと30歳近いD.ペトルッチを放逐し、現在25歳のJ.ミラーと23歳のF.バニャイヤを起用する2021年のドゥカティワークスですが、この選択が吉と出るか凶と出るか・・・ともあれ現在プラマックレーシングに在籍するふたりが、今シーズン残りのMotoGPクラスでどのようなパフォーマンスを発揮するか、来シーズンを占ううえでも注目したいです!