2016年最終戦での象徴的なデビュー、文字通り現役ベストメンバーで編成されたファクトリーチーム "Wrecking Crew" による翌シーズンからの猛進撃に始まり、現在も本場アメリカのプロ・ダートトラックレースシーンの第一線で、最強王座に君臨し続けるインディアンFTR750。ちょうど2年前には、レーシングマシンのイメージを纏った精悍な公道版・FTR1200も発表されましたが、この秋ベールを脱いだのは、なんと8歳以上を想定したオールNEW・エントリーマシン "eFTR Jr" です!

しかも電動コンペモデル?気になるお値段・・破格?の749.99ドルから!

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。やや盛り気味の書き出しですが、この "eFTR Jr" はホイールサイズ前16 / 後14インチ?の非公道用・電動ミニバイク。日本ではキックスクーターなど人力乗用玩具のメイカーとして認知されるレイザーUSA社が製造、インディアンモーターサイクルズが自社ブランドの新製品として売り出すようです(というか正確には、レイザーUSA社の "ダートロケットMX650" ベースの外装チェンジ版、かな?)。

しかし・・・
"Jr = ジュニア" とわざわざ名付けるってことは・・・次はオトナ版とかも出すんですか??

メイカーによるブランディングイメージはこちらの動画からご覧ください!

The NEW eFTR Jr - Hand It Down - Indian Motorcycle

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どちらかと言えばポケットの中がポカポカ温かめ?ズッシリ重め?のFTR1200ユーザーであろうオトーサン・オカーサンとその子供たちをターゲットとした企画意図をじわり感じますが、クローズド・サーキット (いわゆる愛好家の集う "サーキット場" ではなく、公共一般から切り離されることで一定の安全が確保される周回コース、という本来の意味で) を舞台に、晴天のもと親子でモーターサイクル遊び、という情景・・・アメリカらしくファミリーを単位として捉えるそのコンセプトからは、我々の拠り所とするモータースポーツシーンを含めて、2輪界隈全体の未来へと続く、明るい可能性の一端をも感じさせます。

またその先陣を切るのが、常勝チャンピオン・ブランドによるダートトラックレーシングイメージ、というあたりがいいじゃないですか、いかにもアチラのマーケティングですよね。なんだかちょっと負けてる気がするなぁ。日本からもそろそろ、"eQR (赤い羽根マーク!) " とか "ePW (青い音叉マーク!) " とか、出てきてもいいんじゃないですかー?

最高速は必要充分な24km/h、体重80kgまで(一応)乗車可能らしいです。

ハイ ⇄ ローの2段階のスピードで走行可能なこの eFTR Jr 、最高速は24km/h (高速モード) ・最長140分 (低速モード) の走行が可能。手本を見せる親御さん?も体重80kgまでなら乗車可能とのこと。車長130cm・シート高59cm・ホイールベースは92cm。

乗る時はヘルメット被りましょうね、くらいの注意書きで長袖 + 長ズボン + スニーカー着用のザックリとしたプロモーションムービーがなんともアメリカ的ですが、このくらいの親近感がかえって新しい人たちには仰々しさを与えず興味が加速するのかもしれません。

数日前のニュースだと、世界一環境規制の厳しいカリフォルニア州ではオフ・ハイウェイ (非公道仕様) のダートバイクも2035年にはゼロエミッション車しか新車販売できなくなるとか? 時代の趨勢というか流行りというか、乗り物オール電化の時は実はすぐそこに迫っているのかもしれませんね。

インディアン活躍の影で最近とてもおとなしめのハーレーダビッドソンも、キッズ用電動ランバイクの "STACYC" と手を組んで、将来のエントリーユーザー層の獲得に向けた動きを静かに加速させている、という専らのお話。近い将来、既成概念に囚われない革新的なアイディアが世に登場する時、伝統的なダートトラックレースシーンではどんなケミストリーを生むことになるのでしょうか?

The One Pro - 2018

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本日最後は関連動画として、アルタ・モータースが開発したプロトタイプ電動ダートトラッカーのレースシーンをお楽しみください。POWERオン ⇄ オフしかなくバックトルク = エンジンブレーキ感に乏しいと言われる電動モーターですが、足回りのセットアップがしっかり決まっていて乗り手の腕が良ければ全然遜色ないですね。個人的にはレシプロエンジンの "バーボー感" からまだまだ離れられそうもありませんけど・・・。ではまた金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!