近年、日本でもユーザーを増やしつつあるロシア製サイドカーのウラルですが、その開発テストの様子をおさめた動画をご紹介します! フツーのバイクですと進むのを躊躇するようなシチュエーションでも、走破性に優れたウラルならばガンガン行けちゃうのです!

ロケ地はディアトロフ峠往復の雄大な大自然!

2&4問わず、自動車メーカーがニューモデルをデビューさせる前には、様々な走行テストを行うのが常です。もちろん、ロシアのサイドカーメーカーであるウラルもその例外ではありません。

今回のテスト走行の舞台は、ウラルの故郷イルビット工場からディアトロフ峠を往復するというもの。なおディアトロフ峠は、「世界で一番謎の多い遭難事故」として知られる「ディアトロフ峠事件」の舞台となった、ウラル山脈の峠です・・・(最近ようやく謎が解明しましたね)。

動画の中のウラルテスト走行は今年の6〜7月に収録されており、真冬のディアドロフ峠事件ほど悲惨な状況ではありません。ただ結構な深さの川を渡ったり、入るのを躊躇するような沼レベルの水たまりを通過したりとなかなかなハードぶりには違いありません!

底の状態がわからない川渡りは、不整地走行を本分とするオフロードバイクでも緊張する場面ですが・・・。

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4WD車よりも高い走破能力を有する、後輪+側車輪のパートタイム2WD方式を採用ウラルギアアップならば、このようにガンガン川渡りすることが可能です! なお2WDのギアアップは大型2輪免許を持っていなくても、普通4輪免許を持っている人ならば運転できるのも大きな魅力です。

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ウラルの750ccフラットツインエンジンは、冠水状態になってもエンストすることなく鼓動を刻み続けます。

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テストに同行したバイクは、ご覧のように4人がかりでそろりそろり・・・。それにしても、かなりの水深ですね。

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軍用車としてのDNAを継承する、ヘビーデューティぶりが魅力!

どうしてエンジンが冠水するレベルの水深でも、ウラルサイドカーはエンストすることなく走り続けることができるのでしょうか? 

その秘密はウラルの構造にあります。OHVフラットツインを搭載するウラルは、そのエンジンの上側にエアクリーナーを配置し、さらに高い位置から空気を取り入れるシュノーケルを採用しています。そのため機関部が水に浸かっても、絶えることなく空気を取り込めるのでエンストしないのです。

2014年型からウラルは燃料系にフューエルインジェクションを採用しました。ギアボックス上のエアクリーナーボックスは、エンジン上部と燃料タンク下部の間にあるシュノーケルにつながって、空気を取り入れています。

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元々、第二次大戦期のドイツの軍用車、BMW R71を範として生まれたヒストリーを持つウラルサイドカーですが、年々メカニズムはモダンアップデートされつつも、軍用車に求められるヘビーデューティーさは失われることなく受け継がれているわけですね。

日本では2輪ユーザーの高齢化が深刻な話題としてよく語られていますが、近年日本市場でも売り上げを伸ばしているウラルサイドカーは20〜30代の、ツーリングユーズメインのユーザーが結構多いそうです。アドベンチャー心をくすぐるヘビーデューティーさが、旅のツールととしてのウラルの魅力なのでしょうね。

そんなウラルの魅力の一端である、究極の走破性を見ることができる動画を、ぜひご覧ください。

From Russia with Mud.(ロシアから泥を込めて) ウラルサイドカーのクレイじなテストライド!

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