[motoGP] B.ビンダー、KTMのMotoGPクラス初優勝を達成!! [KTM]

大きな番狂わせに沸いたチェコGP!

MotoGPクラス開幕となったスペインGPで、王者マルク・マルケスが骨折！　その後、骨折の再手術を受けた関係で、MotoGPクラス3戦目となるチェコGPも王者抜きのレースとなりました。

予選からチェコGPは波乱含みの展開で、ポールポジションはなんとドゥカティ・サテライトのヨハン・ザルコが獲得！　2位は2連勝でランキング首位のファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）で、3位はそのチームメイトのフランコ・モルビデリ（ヤマハ）がゲット。なんと、予選1〜3位が非ワークス勢という顔ぶれになりました！

予選4位はアプリリアのアレイシ・エスパルガロ。5位はマーベリック・ビニャーレス（ヤマハ）。6位はKTMのエースであるポル・エスパルガロ。7位はルーキーのブラッド・ビンダー（KTM）。8位はダニロ・ペトルッチ（ドゥカティ ）。9位はジョアン・ミル（スズキ）。10位はバレンティーノ・ロッシ（ヤマハ）・・・と続きます。

M.マルケスが離脱中のホンダ勢は、カル・クラッチローが12位、中上貴晶が17位、M.マルケスの代役のステファン・ブラドルが20位、ルーキーのアレックス・マルケスが最下位の21位・・・とまったく奮わない予選結果となっています・・・。

MotoGPルーキーが、KTMの歴史に大きな記録を刻みました！

決勝レースも、意外な伏兵（失礼!!）たちが大活躍する展開となりました！　1周目はモルビデリ、A.エスパルガロ、クアルタラロ、P.エスパルガロ、ビンダー・・・がトップ5で消化。そして2周目から8周目までは、モルビデリとクアルタラロのペトロナス・ヤマハSRTの1-2体制となりました。

しかし、9周目からはそれまで3位に着けていたビンダーが2位に浮上！　さらに13周目にはモルビデリの前に行き、ラップリーダーとなりました！　その後もビンダーは危なげなく21周目のチェッカーまで走り抜き、自身初、そしてKTM初のMotoGPクラス優勝の快挙を成し遂げました！

更に・・・南アフリカ出身のライダーとしては、ビンダーの勝利は最高峰クラス初優勝でもあります！ 　なおアフリカ大陸出身としては、ローデシア（＝現ジンバブエ）出身のジム・レッドマンの先例がありますけど・・・。

2位はモルビデリ。3位にはポールスタートで、P.エスパルガロの転倒に対するペナルティを受けたにもかかわらず、表彰台に食い込んだJ.ザルコ。4位はスズキのA.リンス。5位はV.ロッシ（ヤマハ）。6位はKTMサテライトのM.オリベイラ。F.クアルタラロは、ズルズル後退し7位に終わっています。

南アフリカ出身の24歳のB.ビンダーは、2011年に125ccクラスでGPデビュー。2012〜2014年はMoto3で年間2桁ランキングの選手でしたが、2015年からはRed Bull KTM Ajoに所属して才能を開花。2016年はMoto3でチャンピオンを獲得。2017年から参戦したMoto2クラスでは、2019年まで年間ランキングで順に8位、3位、2位という好成績を残し、2020年からKTMのMotoGPクラスのワークスライダーに抜擢されました。

MotoGPクラス3戦目にして初優勝という、ルーキーの快挙があったチェコGPですが、今年はいろいろと波乱の展開があるシーズンになりそうですね。次戦オーストリアGPは8月16日決勝です。地元オーストリアでもB.ビンダーらのKTM勢が活躍するのか・・・注目しましょう！

MotoGP2020 チェコGP 決勝
1 B.ビンダー Red Bull KTM Factory Racing KTM 41'38.764
2 F.モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 5.266
3 J.ザルコ Reale Avintia Racing Ducati 6.470
4 A.リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 6.609
5 V.ロッシ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 7.517
6 M.オリベイラ Red Bull KTM Tech 3 KTM 7.969

MotoGP ランキング ※8月9日現在
1 F.クアルタラロ Yamaha 59
2 M.ビニャーレス Yamaha 42
3 F.モルビデリ Yamaha 31
4 A.ドビツィオーゾ Ducati 31
5 B.ビンダー KTM 28
6 J.ザルコ Ducati 28