早くからドキュメンタリー映画やレース映像を目にし過ぎたからか、春からのステイホーム期間でガレージに遊ぶ時間があり過ぎたせいか、我が家の長女 (2歳7ヶ月) の "乗りたいアピール" は増すばかり。筆者としては "モーターサイクル (スポーツ) ライディング" という遊びを気に入ってもらえるととても喜ばしいんですけど。ということで無理押し一切なし!本人の希望最優先!で (しめしめ) 乗り物も道具も一通り揃った梅雨の合間、 "我が家のモーターサイクル初めて物語" がスタートです。

やっぱ最初はワイジンガーでしょ。ということで某メ◯カリで中古を購入!

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。今、現行車として買える、本当の意味でちびっ子エントリーユーザー向けの日本製モーターサイクルといえば、ヤマハが1981年の発表以来粛々と?生産を続ける「PW50」をおいて他にはありません。PW = PeeWee = チビ という正式名称もキュートですが、アメリカでは同社のモトクロスレーサーの小型版という意味合いで、 "YZinger = ワイジンガー" のニックネームで古くから愛されています。

ギョーカイ人の端くれとしては?バリっと2020年モデルの新車を買って・・・というのが経済活性化意識してるっぽくていいかもしれませんが、ローカル・ダートトラックレースの雰囲気をこよなく愛す名物コラムニスト (私) としては、ここは中古車の個人売買で掘り出し物を探したかったんです。どうせすぐに前後タイヤとかイボイボタイプからダートトラック向きのやつに変えちゃいますしね。

フリマアプリやネットオークションでのんびりと探して、3月くらいにわりと近所の方からお安く譲り受けた (定価の1/4とか!) PW50は多分2007年型。タンクやシートが青で、前後ホイールが白、良く見るスタイルです。前所有者のお宅はお子さん三人兄弟で、新車購入以来数年前までそれぞれ順番にモトクロス事始めでコキ使われてきた模様。そのような素性が聞き出せるのも個人売買ならではです。細かいところまで手入れは行き届いていますが、良い感じにクッタクタな中古感は否めません。

ということで乗り出す前にお色直しを施しました。前後タイヤはアメリカの知人に教えてもらった、安くてダートトラックで調子いいらしい銘柄のスクータータイヤに。フェンダーなどの樹脂類は大陸メイド?の色違いモノ。破れたシート生地は国内専門メイカーの初期型PW用復刻品で張り直し。真っ黒も芸がないのでタンクは状態のよい旧年式の白に。かすれたPWロゴの文字色が、前オーナーが幅を切り詰めてパープルに塗り替えてたハンドルバーとも合ってなかなか良い雰囲気です。かかった金額プライスレス・・・じゃなくてここには書けないくらい激安。しばらくこの感じでいいや。

最小サイズのバイク遊び用ウェアって日本じゃ揃わないの??マジで!?

実は車両を譲り受けた際、3兄弟が着ていた中古のウェア類も合わせて分けていただいたんですが、どれもまだうちの娘にはブカブカな感じなので新調することにしました。あちこち調べてみたんですが、どうやら一番小さいサイズのオフロード装備品って、国内ではほとんど取り扱いがないみたいなんですね。これはなかなか由々しき大問題。他のスポーツ用ウェアでも多分代用できるけど・・・。

北米トップシェアのHJCヘルメット、トロイリーデザインズの上下ジャージとグローブ、OAKLEY / TLDのモトクロス用ゴーグル、FOX RACINGのプロテクター各種。どれも作りが愛らしい。HJCとトロイリーデザインズは筆者も以前から大変お世話になっている大阪のRSタイチさんが国内正規代理店です。

COVID-19による影響でシカゴの国際空港近くの保税地区?の倉庫に何週間も留め置かれ、発送から手元に届くまで数ヶ月がかかりましたが、頭のてっぺんから足の先まで、その世界の一級品で揃えることができました。子供用ってお値段わりと控えめなんですね。3ヶ月間の晩酌ガマンで一括購入!

白眉はこちらのキッズ用モトクロスブーツ。片側400g台と軽量で幼児の身体にも負担が少なく、グイグイ成長する我が子がすぐにサイズアウトして履けなくなったりしないよう、着脱可能な二層式のインソールを採用する芸の細かさ。娘はすでにこのブーツに「カチャンカチャン鳴るやつ ( = 鉄スリッパー???) あたしもつけてほしい」とか申しております。うっへー。3歳の誕生日祝い、かなぁ。

生後951日目からの初バイク、まだヨタヨタと走り出したばかりなので凛々しい走行写真なんか一切ありませんが (そもそも足が地面に届かない) 初乗りから数日たっても「楽しかった!」と連呼してまたすぐにでも乗りたそうな素振り。別に誰もがmotoGPを目指す必要はないですし、いずれ飽きたらそれはそれで成長だと思うことにして、ひとまず時と場を新たに共有できる今を楽しみたいと思います。

今回に至るあらすじはこちらから。
ではまた金曜の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!