COVID-19感染拡大の影響により、今年度のMotoGPの日本での開催がキャンセルになったことが発表されました・・・。なお日本での開催のキャンセルは1987年の世界ロードレースGPの日本での開催再開以来、初の中止となります。

1987年以来、初の日本での開催中止

FIM、IRTA、ドルナスポーツは、来る10月16日から18日までの間、栃木・ツインリンクもてぎで開催される予定だったMotoGPの日本ラウンドですが、COVID-19感染拡大の影響によってキャンセルすることを公表しました。

MotoGPクラスにワークス参戦するホンダ、ヤマハ、スズキにとってはホームGPとなるツインリンクもてぎでの一戦ですが、2020年は1987年(鈴鹿)で開催再開してから以来、初めて日本でGPが開催されない年となりました・・・。

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ツインリンクもてぎを運営するモビリティランド代表取締役社長である田中薫は、以下のようにこの決定についてコメントしています。

モビリティランドは今年のMotoGP日本GPに向けて準備を進めていますが、日本とヨーロッパの状況は予測不可能であり、国際旅行禁止の延長が予想されています。シリーズの運営組織であるドルナとの協議の結果、シーズンを完遂するためには日本GPを中止せざるを得ないことに同意した。これはファンとすべての関係者にとって大きな失望だと理解しています。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

FIMとドルナはIRTAとMSMAと協議し、11月中旬までMotoGPをヨーロッパ大陸で行うことで、ヨーロッパ大陸でのMotoGP開催数をできるだけ多くすることを決定しています。それゆえにヨーロッパ大陸以外で行うMotoGPは11月中旬以降に設定することになるわけですが、そのタイミングでツインリンクもてぎにてMotoGPを開催するのは難しい、ということがキャンセルの大きな理由のひとつです・・・。

2021年には無事に日本で開催されることを祈りましょう

古くは1963〜1965年は鈴鹿、1966〜1967年は富士スピードウェイで世界ロードレースGPが開催されました。その後の長い間、日本で世界ロードレースGPが開催されることはありませんでしたが、1987年からは鈴鹿サーキットを舞台に日本での開催が復活しました!

1963年日本GP(鈴鹿)350ccクラスでホンダRC4気筒を駆るジム・レッドマン。日本でのGP開催の歴史はこの年にスタートしましたが、1968〜1986年までは日本での開催がない時代が続きました・・・。

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1987年、鈴鹿に帰ってきた記念すべき世界ロードレースGP・・・当時の最高峰500ccクラス決勝は雨でした。9番ロン・ハスラム(エルフ-ホンダ)の後を走るのは、この年王者となったワイン・ガードナー(2番、ホンダ)。なおこのレースはランディ・マモラ(3番、ヤマハ)が優勝しました。

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MotoGP時代の2004年からはツインリンクもてぎでの開催が定着。東日本大震災と福島原発事故の影響で開催が危ぶまれた2011年も無事開催され、すっかり毎年秋のツインリンクもてぎに集うのが日本のMotoGPファンの恒例行事になっていましたが・・・本当に残念です。

昨2019年のツインリンクもてぎ大会のワンシーン。唯一の日本人レギュラーである中上貴晶(ホンダ)にとっての凱旋レースがなくなったことも残念です・・・。

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ともあれ2021年は何事もなく、無事に日本でMotoGPが開催されることを今は祈るしかないですね。