3月半ばのフロリダ州デイトナビーチ・TT戦からスタートするはずだったAFT: アメリカンフラットトラックは、折からのCOVID-19感染拡大の状況に出鼻を挫かれ、開幕戦から無期限休止というかたちとなっていましたが、ここへきて遂に7月半ばから再始動というニュースが飛び込んできました!

ビジネスとしてのプロスポーツ: American Flat Track は7月開幕(仮)!

WELCOME RACE FANS!! ダートトラックライダー/FEVHOTSレースプロモーターのハヤシです。

先週22日の金曜日、前回の当コラムが公開されてから半日ほど過ぎたころ、全米最高峰のプロ・ダートトラックレースシリーズ: アメリカンフラットトラックは、COVID-19感染渦の今後の更なる沈静化を前提に、7月以降にこのプレミアシリーズの2020年シーズンを、全く新しいレーススケジュールで全18戦・・・9つの週末に行う各2日でのWヘッダー戦で行うことを発表しました。世界中の様々な他のモータースポーツと比べても、かなり前のめりのアナウンスだったように感じられます。

史上初の全戦Wヘッダーで開催する、そのレーススケジュールの詳細は?

それではさっそく気になる開催地とスケジュールに目を通してみましょう。

1. 7月17日(金) ヴォルシア・ハーフマイル1 / フロリダ州バーバービル
2. 7月18日(土) ヴォルシア・ハーフマイル2 / 同
3. 7月31日(金) ライマ・ハーフマイル1 / オハイオ州ライマ
4. 8月1日(土) ライマ・ハーフマイル2 / 同
5. 8月28日(金) 開催地未定 (合衆国北東部)
6. 8月29日(土) 同
7. 9月5日(土) スプリングフィールド・マイル1 / イリノイ州スプリングフィールド
8. 9月6日(土) スプリングフィールド・マイル2 / 同
9. 9月11日(金) ウィリアムスグローブ・ハーフマイル1 / ペンシルバニア州メカニクスバーグ
10. 9月12日(土) ウィリアムスグローブ・ハーフマイル2 / 同
11. 9月25日(金) 開催地未定 (テキサス州)
12. 9月26日(土) 同
13. 10月2日(金) アトランタ・ショートトラック1 / ジョージア州ウッドストック
14. 10月3日(土) アトランタ・ショートトラック2 / 同
15. 10月9日(金) 開催地未定 (ノースカロライナ州)
16. 10月10日(土) 同
17. 10月15日(木) AFTシーズンファイナル1 / フロリダ州デイトナビーチ
18. 10月16日(金) AFTシーズンファイナル2 / 同

シリーズを通してすべてのレースは2日連続2レース制、7月中旬始まりなので当然ですが、毎年レイバーデイウィークエンドに行われる春のスプリングフィールドマイルは9月第一週のWヘッダーに集約。また伝統の常設ハーフマイルTT戦・・・本来ならば同地74回目の開催だったピオリアTTが、雨天中止以外の理由ではもしかして史上初めて、レースカレンダーから外れることになっています。

たしかAFTがスタートした数年前、新たな経営陣は開催経費や様々な負担を減らすため、今回のプランに似た全戦Wヘッダー制への移行を提案しましたが、その時は関係者の猛烈な反発によって断念したいきさつがあったはずです。今回は春から夏までのシリーズ開催がかなわなかったことから、レース開催数を確保するための苦肉の策的な印象ですが・・・現場への集客より配信を重視する現在のAFTのビジネスモデル的にも、実は願ったり?叶ったり!のゲームチェンジだったりして。

感染予防的な戦略としては、観客と関係者のフェイス・カバー使用やチケット販売 = 座席数を減らし間隔をとっていわゆる密集状態を避けること、直接手と手が接触することのないよう100%オンラインチェックイン・キャッシュレス化の採用、除菌殺菌の徹底とか、一般的なことを行っていくようです。この点ではさほど新味はありません。この程度で大丈夫なのかな?

本場のプロフェッショナル選手権はそれとして、アマはどうでしょう・・?

ショービジネスとして、あるいはスポンサーとの利害関係などから、開催可能性を常に強力に訴求せねばならないプロスポーツに対し、趣味として楽しみあるいは (報酬を目的とせず) 純粋にスポーツを愛好するアマチュアの世界は、 ある意味ではさらに複雑で厳しい状況にあると言えるでしょう。

話はぐーんとミクロの世界になりますが、筆者ハヤシの主宰する我が国のローカルダートトラックレースシリーズ FEVHOTS: Far East Vintage Hotshoe Series は、全国的な往来と不要不急の外出が忌憚なく可能になり、昨今の過酷な盛夏の暑さが去りだすであろう9月まで、メンバーと観衆など人々が集う公式なレースイベントの始まりを今しばらく延期することに決めました。

そうは言っても誰だっていい加減走り出したいのはやまやま、個人的な活動はそれぞれが工夫を凝らしてリスタートしていく試みが徐々に始まるのでしょう。冷静に・可能な限り安全に・後の世にまで価値と意味の残る取り組みを地道に続けたいところです。私はまだ走りませんが。

ではまた金曜日の "Flat Track Friday!!" でお目にかかりましょう!