[白熱!!] B.シーン最後のレースでの、W.ガードナーとの熱いバトル!! [動画]

流石GP最高峰王者!! とてもハイレベルな戦いです!!

英国のグッドウッドといえば、マーチ卿の所有する広大な敷地で行われる、古今東西の2&4による壮大なヒルクライム・・・FOS＝「フェスティバル・オブ・スピード」が有名ですが、秋の季節にはグッドウッドのサーキットで往年の名車たちが速さを競い合う「リバイバルミーティング」が開催され、FOS同様に多くのファンを集めています。

FOSと同じくリバイバルミーティングもメインとなるのは4輪ですが、リバイバルミーティングで行われる2輪レースは、1960年代以前の珠玉のGPレーシングマシンや、多彩なゲストライダーが参加することもあって、かなり人気の高いコンテンツになっています。

こちらに紹介する2002年のレノックスカップは、バリー・シーン、ワイン・ガードナー、フレディ・スペンサーなどのGP500ccクラス王者が参加し、多くの人の注目を集めることになりました。

残念ながら？ F.スペンサーは超高額なMVアグスタのGP用4気筒を託されたこともあり絶対転倒はしないという安全運転ぶり。同行の娘さんが広場で遊んでいるときに骨折してしまったこともあり、土日で行われる2レースの半分を消化したところでアメリカに帰ることになりました。

しかし、B.シーンとW.ガードナーの両名は、流石500cc王者!! という走りを両日披露し、多くのファンを大満足させてくれました！

のちにこのレースは、バリー・シーンの名前を冠することになりました

土曜と日曜のレースで、B.シーンとW.ガードナーはそれぞれ1位と2位を分け合う結果になりました。土曜のレースはふたりの後方の3位に15車分の差をつけての一騎打ち。日曜のレースはB.シーンとW.ガードナー含む先頭集団が形成されましたが、最後はやはりB.シーンとW.ガードナーの一騎打ちとなりました。

レース後にB.シーンは、「今日のワインとのレースは楽しかった！　また来年、彼とここで会えることを楽しみにしているよ！」と笑顔でコメントを残しています。一方でW.ガードナーは、「今週末はバリーのためにあったようだね！　僕にとってバリーはケニー・ロバーツとともに僕のヒーローで、彼らのようになりたくて僕はこのスポーツを始めたのさ」とGP王者の先輩を立てる紳士的なコメントをしています。

しかし、このときのB.シーンの願いはかなうことはありませんでした。すでにこの前からシーンは喉のガンとの戦いに入っており、一時はこのイベントに参加できる健康状態を維持できるかも危ぶまれていました。イベント直前の8月にシーンはマーチ卿に連絡し、食事ができるくらい元気になったから参加する・・・と伝えたそうです。

このレースの6ヶ月後の2003年3月10日・・・バリー・シーンはガンとの戦いの末この世を去ることになりました。そしてその年から、レノックスカップは彼の功績を称え「バリー・シーン・メモリアル・トロフィー」と名称を変更し、現在に至っています。

彼の最後のレース・・・日曜日のラストラップでのW.ガードナーとの熱い競合いを、ぜひ動画でご覧ください。