スーパーポールは、BWMのトム・サイクスが獲得!
今シーズンのSBKは、レースウィークの土曜日に予選のスーパーポールとレース1、そして日曜日にポイント対象のスーパーポールレースとレース2を行う・・・というフォーマットは昨年同様です。
2020年度開幕戦のスーパーポールを制覇したのは、"スーパーポール男"の異名を持つBMWのT.サイクス。MotoGPと異なりSBKは予選タイヤが使えますが、それでも1分29秒230というタイムを市販車ベースのSBKマシンで記録するのは、いかに今の量産スーパースポーツのポテンシャルがスゴイのかを、如実に示すものでしょう。
スーパーポール2番手はドゥカティ新加入のスコット・レディング。以下、SBK王者を近年守り続けるJ.レイ(カワサキ)、カワサキからヤマハへ移籍したトプラック・ラズガトリオグル、ホンダワークスチームとして久々に復帰したチームHRCにカワサキから移籍したレオン・ハスラム、そしてヤマハのマイケル・ファン・デル・マークが続きました。
息を飲むトップ争いを展開! 結末は首位と4位まで0.137という僅差!
迎えたレース1は、J.レイがホールショットを獲得! しかしレイのインに最終コーナーで入ったサイクスの接触により、レイはコースアウトし最後尾まで後退することに・・・。その後レイは先頭に追いつくために猛追を開始しますが、残念ながら転倒で開幕戦を終えることになりました・・・。
サイクスは中盤まで首位をキープしますが、次第にペースが落ちてS.レディングと首位後退。その後ホンダのハスラムとカワサキのローズが先頭争いに加わります。その後レディングから首位の座を奪ったのは、ヤマハでの初レースとなったラズガトリオグル! この後をチームメイトのファン・デル・マークが追い、ヤマハの1-2体制が築かれました!
ヤマハの2台の後にレディング、ローズ、ハスラムが続く、混戦の首位争いが展開されますが、まずハスラムが後退し首位争いは4台に絞られることに・・・。そして4台のバトルの末、ラズガトリオグルが今季初優勝を開幕戦で記録しました!
日曜日のスーパーポールレース、そしてレース2も接戦を期待しましょう!
2位はヤマハからカワサキに加入したアレックス・ローズ、3位はS.レディング。惜しくも僅差でM.V.D.マークは表彰台を逃すことになりました。そしてその後遅れてハスラムと、ドゥカティからホンダへ移籍したアルバロ・バウティスタが5、6位を獲得。CBR1000RR-R SPのデビューシーズンとなる今シーズンですが、両者はその初陣ながらも首位争いをうかがえる戦闘力を、フィリップアイランドでは披露してくれました。
絶対王者のレイの転倒、そして4台の僅差のバトルというドラマが展開されたレース1でしたが、3月1日の現地時間12:00のスーパーポールレース、そして15:00のレース2も、各チームの熱いバトルを期待したいですね!