新型アフリカツインがあまりにも感動的すぎて、概要だけで走りとかに触れることがほとんどできませんでした。なので、前編+後編の補完としての『おまけ編』です。実際のところ走ってどう感じるのか? ある意味、もっとも大事な部分ですけどね(笑)

新型アフリカツインのエンジンに歓喜!

そこに加えてエンジンが1100cc化されたこともあります。

わたくし(キタオカ)は2気筒エンジンの味わいにはこだわりがあります。

でも、新型アフリカツインのエンジンは味わいも素晴らしい!

きちんとエンジンの鼓動感があって、ロングツーリングでも飽きません。

そこに連動する排気のサウンドも良い感じ。

1100cc化されたことによる力強さを、耳からも感じることができますからね。

そして、このエンジンを高回転まで回すと、ドドドドッっていう重厚サウンドがひとつにつながってヴアアアァァァッーー!って一気に吼える。

音でも官能。

やばいですね、、アフリカツイン。

ちなみにオートマチック機構DCTもさらに進化していて、よく問題になる変速ショックも、最早ほぼ感じられません。

1速と2速の変速だけ、わずかにそれを感じるくらい。

その他は、いつの間にかギアが変わっている感覚でした。

いやぁ、オートマチックもここまで来ると『マニュアルのほうがいいよ』なんて迂闊に言えないですね。

だってDCTはホンダ曰く、マニュアルの楽しさも備えたオートマ機構ですから。

その言葉に嘘はありません。新型アフリカツインに搭載されるDCTは、本当に走りの楽しさも味わいも備えているんです。

ライダーは何も心配することなく、ただ純粋に、旅の情緒やバイクで走る爽快感だけを受け取ればいい。

それは『バイクに乗せられている』ということかもしれません。

でも、バイクがここまで進化した現代において、それもひとつの在り方だと思うんです。

だって例えばスーパースポーツ。次なるホンダのCBR1000RR-Rなんて最高出力217.6馬力でしょう?もはや電子制御のサポート無しで普通の人が扱える代物じゃない。

最先端のハイテクを素直に受け入れる度量が、そろそろボクにも必要だなと感じています

スポーティで味わいがあって、さらに便利で快適って!?

そして高級車らしくカラー液晶のメーターです。

指先ひとつでライディングモードを選べば、けっこう明確に走りが変わる。

ライディングモードって、出来の良くないものはお気に入りのモードにしっぱなしで、他は滅多に使わないことが多々ありますけど、アフリカツインは違いました。

きちんとシチュエーション別で使い分けしたくなる。

電子制御、ホントすごい。

最初はこのボタンの多さに「うへぇ……」ってなりかけたけど、使ってみると難しくないです。けっこうシンプル。

こういう部分も含めて、近頃は電子制御のトータルクオリティが抜群に上がってきていることを感じさせます。

ライダー身長/176cm

乗車姿勢はこんな感じ。ゆったりです。

肘にもヒザにも余裕があって、今回ざっくり500km以上走っても、特にヒザの曲がりがキツい……などの不具合は感じませんでした。

ハンドル幅もヨーロッパ系のアドベンチャーに比べると、広すぎるとは感じません。

すこし手前に絞られているので、握っていて違和感がないのも国産車ならでは。

たまに欧州車とかで、なんでこんなに幅広ハンドルで真っ直ぐなんだ!?って不自然さを感じることがありますけど、アフリカツインはやっぱり日本の、ホンダのバイクなんですね。

こういう部分で、スッと身体に馴染むんです。

アナログの極みですが、とっても大事な足着き性もご覧のとおり。

言い忘れていましたけれど、新型アフリカツインはものすごく低重心です。

走りの安定感にも貢献しますけど、停車時もどっしり。

これだけの巨体で両足がベッタリ着くのってやっぱり嬉しいですね。

アドベンチャースポーツのビッグタンクは大容量24Lなので、航続距離300kmなんて余裕です。

そして見た目にも、コレはすごい迫力。限りなく男らしい(笑)

気になる燃費は高速道路8割、一般道2割の区間距離192.5kmで給油量8.26Lでした。

計測はいわゆる満タン法で燃費は1リッターあたり23.3km

さすがDCT。燃費も1100ccとは思えないですね。

そして2回目給油は、すべて一般道で区間距離188.0km。給油量は9.6L。

オール一般道での燃費は1リッターあたり19.58km。

こちらもまずまず良好な成績となりました。

燃費もいいんですよ、アフリカツイン。これはDCTのおかげもあると思いますけど!

夢がある、だけじゃないのが新型アフリカツイン

新型アフリカツイン(今回は電子制御サス+DCT仕様)ってすごいですよ。

バイクとして憧れる、夢が広がる。それだけでも十分なのに、それだけじゃない。

現実的に、機械としても完成度までめっぽう高い。

やっぱりホンダってすごいです。こんなバイクが作れちゃうんだもの。

新型アフリカツインとなら、どんなに遠くでも辿り着けるだろうっていう自信が湧いてくるし、今まで躊躇した悪路にだって踏み込んでいく勇気もくれる。

このバイクを愛車にできたら、どんなことができるんだろう?

その答えは、たぶんすっごく単純です。

ぶっちゃけですね……

何でもできる!

何だかもう、そう言っちゃってもいい気がしている今日この頃です!

新型アフリカツインをもっと詳しく!

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