SBK(世界スーパーバイク選手権)を統括するFIMから、今シーズンのSBKにおける各参加車両の"回転数制限"が明らかになりました。果たしてSBK独自の性能調整策である回転数制限は・・・今シーズンのSBKではどのように作用することになるのでしょうか?
4気筒ではチャンピオンマシンのカワサキが一番キツいのは変わらず
2018年シーズンから採用された"回転数制限"も今年で3年目。導入後過去2年はともにジョナサン・レイとカワサキZX-10 RRがタイトルを獲得しておりますが、昨年度は新鋭機のドゥカティパニガーレV4 Rとの回転数制限の大きな差が話題になりましたね。
さて今年の回転数制限は、昨年のラスト3戦の成績から「パフォーマンス・バランシング・アルゴリズム」を用いて決定した・・・とFIMは説明しています。そして各マシンの制限は、下の表のとおりになっております。
4気筒勢で一番"ユルい"のはドゥカティV4で一番"キツい"のはカワサキ・・・というのは昨シーズンと変わらず。なお、新設計エンジンを搭載する2020年型ホンダCBR1000RR-R(SP)Firebladeには、ホモロゲーション公道用車両の最大回転数に基づく制限を適用しています。
またEU4規制に合わせて段階的に改訂されたエンジンを搭載する2020年型ヤマハYZF-R1(M)は、2019年シーズン以降のパフォーマンス・バランシング・アルゴリズムに基づく回転数制限が適用されております。
回転数制限のハンデをものともせず、絶対王者のJ.レイとカワサキが連覇記録を伸ばすのか? それともライバルたちの反撃があるのか・・・? 2月末に開幕するオーストラリアラウンド(フィリップアイランド)を楽しみに待ちましょう!