ウェットの初日は首位タイム! でしたが・・・
久しくホンダはSBKにおいて、ホンダ・レーシング(HRC)が運営するワークスチームでの活動を控えていましたが、2020年シーズンからはチームHRCとしてワークス活動を行うことになりました。マシンは新型「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」! ライダーにはドゥカティから移籍となるアルバロ・バウティスタ、そしてカワサキから移籍のレオン・ハスラムを起用しました。
そして、注目の新体制の公式デビューとして、1月22日、23日にスペインのヘレス・サーキットで行われた公式テストにチームHRCは参加。初日はあいにくのウエットでしたが、ハスラムが一番時計を記録! そしてバウティスタも10番手と、まずまずの船出となりました。
昨年度はドゥカティで活躍したアルバロ・バウティスタは、今年からHRCに移籍。最新のCBR1000RR-R FIREBLADE SPのハンドルを、カワサキから移籍したレオン・ハスラムとともに託されます。
www.worldsbk.comウェットコンディションのなかで始まった、スペイン・ヘレスでのSBK公式テストに参加した、アルバロ・バウティスタのホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP。チームメイトのハスラムは初日の首位タイムを記録。一方バウティスタは、10番手のタイムでした。
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テスト2日目はドライで走れる時間が少ないコンディションでしたが、SBK王者のジョナサン・レイ(カワサキ)が貫禄のトップタイムを記録。2番手はカワサキからヤマハに移籍したトプラク・ラズガットリオグル。3番手はドゥカティに新加入したスコット・レディング。4番手はヤマハからカワサキに移籍したアレックス・ローズで、5番手はマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)と、SBK優勝経験のある実力者たちがトップ5に入りました。
一方、チームHRCですがハスラムは6位で、首位のレイに対し約1.8秒差。そしてバウティスタは8番手タイムという結果になりました。
テスト初日のL.ハスラムの走り。SBKの世界ではすでに大ベテランといえるハスラムですが、鈴鹿8耐でも実績を残してきたライダーでもありますので、今年の鈴鹿8耐の戦力補強として彼が加入したことは、HRCにとって心強いのではないでしょうか。
www.worldsbk.com今シーズンのSBKは、2月28日〜3月1日に開催されるオーストラリアラウンドで開幕しますが、その前にポルトガルのポルティマオにてプレシーズンテストが実施されます。また開幕戦の直前の2月24日から25日には、開幕の舞台であるフィリップアイランドにて再び2日間のテストが行われます。
時間はそんなに多くないですが、実績あるライバルたちを打ち負かすために、CBR1000RR-R FIREBLADE SPの戦闘力をどれだけ向上させることができるのか・・・が、チームHRCスタッフ全員の開幕までの課題でしょう。CBR1000RR-R FIREBLADE SPがバウティスタとハスラムのライディングによって、どのような成績を開幕戦で残すのか・・・今シーズンのSBKの開幕を楽しみに待ちましょう!