排気量が1100ccもあるのに、まるでスピードを出そうと思いません。ぶっちゃけ言うなら、それほど速いわけでもない。だけど『イイなぁ~』って、すごく思う。価格で約136万円は高価ですけど、それを途中から高いと思わなくなった自分がちょっと怖い……。
CB1100EXに惚れそう……
今のホンダのラインアップの中で『純クラシック路線』のバイクって、実はこのCB1100シリーズしかないんですよね。
そのCB1100シリーズの中でも特にクラシック感が強めなのがCB1100EXです。
すこし細めのフロントフォークにフォークブーツの組み合わせがイイ感じ。
前後18インチのワイヤースポークホイールも雰囲気です。
ちなみに個人的には後輪に140幅という細めのタイヤを履いているのがツボだったり。
最近はネオクラシックを謳うバイクも多いですけど、だいたいは太いリアタイヤで、ちょっとムードが足りないですからネ。
そして、アイデンティティはやっぱりこれ。
空冷の直列4気筒エンジン。
排ガス規制が厳しくなる中で、よくもまぁホンダは完全空冷の4気筒エンジンを作れるものだなぁと感心するばかりです。
CB1100EXはエンジンが傑作すぎる
その厳しい排ガス規制のあおりを喰らえば、一般的にはスカスカ&味わいゼロなエンジンになるかと思えるのですが、これがもうほんと真逆。
低速域から力強さモリモリだし、それでいて4気筒らしく滑らか。
だけどザラッとした旧車のような質感もある。
なんでこんなエンジンを作れるんだ?
ここはもう、さすがホンダ。
技術が高い、としか言いようがないです。
そこからさらにトドメで……音がいい。
本当にいい。
本気で感動レベル。
目を閉じて音だけ聞くと、現代の最新バイクだなんて信じられないくらいです。
例えばCB1100EXが気になってお店に見に行って、そこでエンジンをかけさせてもらえたら。
あまつさえ、目の前で空吹かしとかされたら……
大変に危険です(笑)
もうその時点で『これください!』って言っちゃいそう。
音だけで買ってもいいと思える。
それほどに良い音がするバイクなんです。