バラードスポーツCR-Xとホンダをこよなく愛するカメラマン伊藤嘉啓氏の愛車CR-Xのオドメーターはなんと70万kmを越えている。これまで一体どこへ向かったのか、なぜそこまでCR-Xを愛するのか、そして今後の走行距離は何万kmに到達するのか…この連載を通してCR-Xの魅力とともに徐々に紐解いていく。BILSTEINのショックアブソーバーをオーバーホールした模様をお届け中。今回は、その取り付け編をご紹介。(文:伊藤嘉啓/デジタル編集:A Little Honda編集部)

おさらい:オーバーホールとは
エンジンを部品単位まで分解して部品一つ一つを洗浄、清掃をして、使用限度を超えた部品や損傷した部品を新品部品に交換して、再び測定調整をしながら組み立てて新品に近い状態に近づける作業のこと。

もっと詳しく知りたい方は、元無限ホンダF1エンジン設計者でもあるHonda Cars 野崎の松本店長による永久保存版解説記事をこちらからどうぞ!

前回の連載【地球に帰るまで、もう少し。】記事はこちらから!

オイルやタイヤ交換と同様、ショックアブソーバーも自分の手で交換

前回は、エナペタルで傷んだBILSTEINのショックアブソーバーをオーバーホールした模様を報告したけど、今回はその取り付け編だ。

エンジンオイルの交換やタイヤ交換といった簡単な作業は自分でやってしまうボクとしては、ショックアブソーバーの交換も当然ながら自分の手でやることにしたんだ。基本的に油にまみれたり手を汚したりする作業は好きなんだよね。

ただ、手持ちの工具だけじゃ少しばかり不足だったりするから、万が一を考えて今回は修理工場の軒先をお借りした。そこは、車検や自分では難しい作業をお願いしている工場で、もう10数年もお付き合いさせてもらってるところだ。

いつも面倒なお願いにも対応してもらってるし、何といってもCR-Xをはじめ、多数の旧いホンダ車を修理してきたベテランメカニックの助言をもらいながら作業ができるのが、心強かったりするんだよね。

【ここでひと息】
ショックアブソーバー・ダンパーって聞いたことあるけどなんだかよく分からない……という方、Hondaのガチプロがおしえてくれます!コチラからどうぞ。

ピカピカに蘇ったショックアブソーバーに感激・・・!

工場に着いて、ワクワクしながら梱包を解いてくとショックアブソーバーが1本1本エアキャップでていねいにパッキングされてる。長年酷使して、筐体にはキズや塗装ハゲが酷かったんだけど、そんな痕跡はまったく無くなっていて新品といってもいいような状態!いやぁ、嬉しくなっちゃうね。

取り付け作業に入る前に、まずはオーバーホールから仕上がった新品みたいなショックアブソーバーの写真を撮影した。


20年酷使したショックアブソーバーがこちら

写真を撮るのが本業なんだけど、ショックアブソーバーの交換作業中は両手が塞がってて、工程の写真は撮れないんだ。ゴメン。

オーバーホールに出す前の、みすぼらしい状態のモノが、ここまで蘇るってのが凄いよね。ピカピカに輝く、シリンダーやピストンロッド、エナペタルブルーに再塗装されたケースには1本ずつシリアルナンバーが付いている。このシリアルナンバーから、エナペタルではオーバーホールや仕様変更のオーダーにも柔軟に応えることができるというわけだ。

新品同様に蘇ったBILSTEINのショックアブソーバーを取り付けるのだから、ついでにゴム製のアッパーマウントも新品にしておきたい。

現在、ホンダから純正部品が供給されてるかは不明だけど、10年位前に買い置きして部屋の押し入れに保管してたモノを使うことにした。

取り外した部品と新品を見比べると、フロントのアッパーマウントはゴム表面に無数のクラック(裂け目、ひび割れのこと)があるし、リアは長年の使用で潰れて、新品とは高さが違うのがよくわかる。

本当は、フロントショックアブソーバーの取り付けボルトなんかも新品に交換したいところなんだけど、残念ながら入手できなかったのでこれは再使用する。途中、大きなトラブルもなく、写真を撮りつつ無事に交換作業を終わらせる。

最後にCR-Xを着地させて、トルクレンチを使って締め付けを確認。青いBILSTEINのショックアブソーバーが装着されると、文句なくカッコいい!

いつまでも眺めていられるくらいだ。タイヤを取り付けちゃうと、外からはほとんどど見えないのが残念だけどね。

今回、エナペタルでショックアブソーバーのオーバーホールに掛かった費用は13万9436円。内訳は別表(下記画像)を見てもらいたいんだけど、エナペタルが推奨する期間でオーバーホールしていたなら、基本工賃1本1万2000円×4本の4万8000円で済んでいたかもしれないのが、長期間に渡り酷使したばっかりに、その3倍近くもの費用がかかってしまうという、悪い見本みたいになってしまった。

さて肝心なオーバーホール後のインプレッションは、また次回に報告したい。

■取材協力 株式会社エナペタル www.ennepetal.co.jp

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