戦後、世界ロードレースGP(現MotoGP)が成立した1949年から10年を経て、1959年からホンダは日本のメーカーとしては初めてGPへ挑戦しました。この連載は、今日に至るまでホンダのマシンに乗って世界タイトル(個人)を獲得した英雄たちを紹介するものです。ひとまず、最終回となる今回は、昨年度のMoto3王者となったホルヘ・マルティンを取り上げます!

Moto3参戦4年目でのタイトル獲得!

1998年、スペインのマドリード出身のホルヘ・マルティンは、2015年からMoto3クラスにGPフル参戦を開始しています。同年と翌2016年は、マヒンドラのユーザーとして参戦しましたが、2016年チェコGPの2位が唯一の表彰台で、2015年は年間17位、2016年は年間16位という成績に終わりました。

2015年、第2戦アメリカズGPのフリープラクティスを走るJ.マルティネス(マヒンドラ)。

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彼の才能が開花するのは、2017年にホンダライダーとしてMoto3に参戦してからのことでした。開幕戦カタールGPで自身初の3位表彰台を獲得してから、第17戦マレーシアGPまで8度の表彰台を獲得。そして最終戦バレンシアGPでは、遂にGP初優勝を記録しました!

2017年シーズン最終戦のバレンシアGPのMoto3クラスで、自身初のGP勝利をバーンアウトとともに喜ぶJ.マルティン(ホンダ)。

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そして2018年シーズン、引き続きホンダでmoto3にフル参戦したJ.マルティンは、シーズン7勝を記録して見事タイトルを獲得しました!

マレーシアGPでタイトル獲得を決め、2018年MotoGP王者となったJ.マルティン(ホンダ)。

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今後、何人のホンダライダーのGP王者が誕生するか・・・注目しましょう!

Moto3王者となったJ.マルティンは、2019年からMoto2にステップアップし、KTMのライダーとして戦っています。

2019年シーズン、KTMでMoto2を戦うJ.マルティン。8月20日時点でシングルフィニッシュはわずか2度と苦戦していますが、今後の巻き返しが期待されています。

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今回で、この連載はひとたび完結することになりますが、これまでホンダに乗ってGP王者になったのは、合計31人ということになります。1967年の第1期GP活動停止から1979年にNR500を引っさげて参戦再開するまで・・・という長いブランクがありながらも、ここまでの数のGP王者を輩出したことは、ホンダのロードレース技術が如何に傑出しているかの何よりの証左でしょう。

今後、どれだけの数のホンダライダーのGP王者が、GPの歴史の中でカウントされていくことになるのか・・・? 注目していきたいと思います。 (完)