戦後、世界ロードレースGP(現MotoGP)が成立した1949年から10年を経て、1959年からホンダは日本のメーカーとしては初めてGPへ挑戦しました。この連載は、今日に至るまでホンダのマシンに乗って世界タイトル(個人)を獲得した英雄たちを紹介するものです。今回はホンダライダーとして、2017年のMoto3王者に輝いたジョアン・ミルです!
フル参戦2年目でのタイトル獲得!
1997年にスペイン生まれのミルは、2013年と2014年のレッドブルルーキーズカップで頭角を現し、2015年には負傷欠場の尾野弘樹の代役としてオーストラリアGPのMoto3クラスでGPデビューを果たします(ホンダ、決勝リタイア)。
2016年からは、KTMに乗りMoto3フル参戦を開始。第10戦オーストリアGPで初優勝を記録するなどの活躍をして、ランキング5位という好成績を残します。2017年はマシンをホンダに代えてMoto3に参戦。開幕戦カタールGPの優勝を皮切りに、この年10勝を記録。GPフル参戦2年目で、早くも初のGPタイトル獲得を成し遂げました!
今は、ホンダのライバルとして、スズキファクトリーでMotoGPを走ります!
2018年は、カレックスユーザーのひとりとしてMoto2にフル参戦したミルですが、優勝をすることはなく2位と3位表彰台をともに2回で、年間6位という結果に終わりました。
しかし、その才能を青田買いされるかたちで、スズキは2019年にミルをMotoGPファクトリーライダーに起用! そのニュースは、昨年多くのMotoGPファンを驚かせることになりました。
現時点では、ミルのMotoGPでのベストリザルトはカタルニアGPの6位です。短期間の内に最高峰のMotoGPクラス参戦を果たしたミルが、今後GPの世界でどのようなキャリアを残していくのか・・・注目しましょう!