2019年7月6日に行われたWシリーズ第4戦ノリスリンク。1周1分足らずのショートコースな上、コンクリートで囲まれたサーキットは抜きどころが少なく、ミスが許されないテクニカルなサーキットです。しかしヨーロッパの他のカテゴリーでは激しいバトルが繰り広げられます。Wシリーズではどんなレースが行われるのでしょうか?

赤旗が出る中、ガルシアが初のポールポジション獲得!

wseries.com

決勝と同じ土曜日に行われる予選では常に順位が入れ替わるセッションとなりました。まずはエマ・キミライネンがトップタイムを記録し、各車アタックに入っていきます。キミライネンのタイムをジェシカ・ホーキンズが更新する中、ランキングトップのジェイミー・チャドウィックはなかなかポジションをあげることができません。

予選も残り9分となった時点でアリス・パウエルのマシンが2コーナー出口でストップ。これにより赤旗が出され、セッションは一時中断となります。この時点での順位はホーキンズ、ベイスク・ヴィッセル、ファビアンヌ・ウォーレウンド、マルタ・ガルシア、セイバー・クック、チャドウィック、小山美姫となっていました。

残り8分16秒からセッションはリスタートしますが、ビビアン・ケストヘイが最終コーナー手前で単独スピン、最終盤にはシー・ホルブルックが1コーナーでオーバーシュートしストップと黄旗も出るセッションとなりました。

そんな中トップタイムを記録したのがガルシアで自身初のポールポジションを獲得。Wシリーズにおいても新たなポールシッターが誕生しました。2位には苦しみながらも最後に出したチャドウィックが入り、勝負強さを見せました。3位にウォーレウンドが初のトップ3に入っています。

ランキング2位のヴィッセルは5位、日本人ドライバーの小山は9位と共に出遅れる結果となってしまいました。

twitter.com

予選結果

1.マルタ・ガルシア
2.ジェイミー・チャドウィック
3.ファビアンヌ・ウォーレウンド
4.ゴーシャ・レデスト
5.ベイスク・ヴィッセル
6.ジェシカ・ホーキンズ
7.ヴィッキー・ピリア
8.エマ・キミライネン
9.小山美姫
10.セイバー・クック
11.タスミン・ペッパー
12.サラ・ムーア
13.ケイトリン・ウッド
14.シー・ホルブルック
15.エスミー・ホーキー
16.ナオミ・シッフ
17.ビビアン・ケストヘイ
18. アリス・パウエル

ガルシアがポールトゥウィンで初優勝!Wシリーズ3人目のウィナー誕生!

wseries.com

30分プラス1周で行われた決勝レース。ポールポジションのガルシアがスタートを決めるも、2番手スタートのチャドウィックが伸びず。そんな中5番手スタートのヴィッセルが好スタートを決め、1コーナーでチャドウィックのインに飛び込み2位まで浮上。

トップのガルシアが快調に飛ばす中、最後尾スタートのパウエルが12位まで浮上し、9番手スタートの小山も6位までポジションをあげます。

6周目、ゴーシャ・レデストがフロントウィングにダメージを負いピットイン。コース上ではキミライネンとホーキンズの5位争いが加熱。キミライネンが前に出るも1コーナーでホーキンズが再び前に出ます。しかし止まれきれずキミライネンが5位のポジションを手中にしました。

レースも残り2分30秒となった時点で最後尾からものすごい追い上げを見せていたパウエルが緊急ピットイン!トラブルで無念のリタイヤになってしまいました。コース上では3位のチャドウィックがペースをあげ、2位のヴィッセルに急接近!しかし惜しくも届かず順位はそのままでフィニッシュ。ガルシアがWシリーズ初制覇し、シリーズで3人目のウィナーが誕生しました。2位にはスタートを決めたヴィッセル、3位にランキングトップのチャドウィックが入りました。この結果ヴィッセルがチャドウィックに対しポイント差を詰める結果となっています。小山は粘りの走りで6位入賞を果たしています。

twitter.com

決勝結果

1.マルタ・ガルシア
2.ベイスク・ヴィッセル
3.ジェイミー・チャドウィック
4.ファビアンヌ・ウォーレウンド
5.エマ・キミライネン
6.小山美姫
7.セイバー・クック
8. タスミン・ペッパー
9.エスミー・ホーキー
10.ナオミ・シッフ
11.ケイトリン・ウッド
12.ヴィッキー・ピリア
13.ビビアン・ケストヘイ
14.ゴーシャ・レデスト
15.シー・ホルブルック
DNF16.ジェシカ・ホーキンズ
DNF17.アリス・パウエル
DNF18. サラ・ムーア