2019年6月22日に行われたF2第5戦フランスGPレース1。前戦モナコから約1ヶ月空いてのレースは夏のフランス、ポールリカールサーキットが舞台。ロングストレートに高速コーナーの組み合わさった上に路面温度がかなり高いポールリカールではタイヤに厳しい戦いが予想されます。チャンピオン争いが急激に接近してきた中、今回はどんなレースとなったのでしょうか?

S.セッテ・カマラが今季初ポールポジション獲得!松下は予選7位で決勝に臨む。

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前日に行われた予選ではチームメイトのニコラス・ラティフィ(DAMS)の後塵を拝しているセルジオ・セッテ・カマラ(DAMS)が持ち前の速さを見せつけました。

予選セッションは赤旗も出る荒れた展開に。まずはジュリアーノ・アレジ(TRIDENT)とルイ・デレトラ(Carlin)が接触し共に大きなダメージを負ってしまいます。さらにニキータ・マゼピン(ART GRAND PRIX)のマシンがエンジンブローしピットに戻し予選をキャンセルしました。

セッション再開後はニック・デ・フリース(ART GRAND PRIX)、カラム・アイロット(SAUBER JUNIOR TEAM BY CHAROUZ)がトップタイムを更新していきます。そのタイムをセッテ・カマラ、ジャック・エイトキン(CAMPOS RACING)の順で更新していき、各車一度ピットに戻り最後のアタックに備えます。

2度目のアタックでまずタイムを出したのはデ・フリース。全体2位のタイムを記録しますが、ラルフ・ボシュン(TRIDENT)がランオフエリアでマシンをストップします。

セッションが再び再開し各車ラストアタックへ。セッテ・カマラは最後のラップではスピンを喫したものの、最終的にポールポジションを獲得。今シーズン初の予選1番時計となりました。2位にはタイムを大幅にあげた周冠宇(UNI-VIRTUOSI RACING)、3位にエイトキンが入っています。

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ランキングトップのラティフィは6位、ランキング2位のデ・フリースは4位に入り、レースでは激しい直接対決が見られるかもしれません。

前戦モナコレース1で見事2位を獲得した松下信治(Carlin)はフリー走行からマシンのトラブルに悩まされながらも予選を7位で終えています。

予選結果

1.セルジオ・セッテ・カマラ(DAMS)
2.周冠宇(UNI-VIRTUOSI RACING)
3.ジャック・エイトキン(CAMPOS RACING)
4.ニック・デ・フリース(ART GRAND PRIX)
5.カラム・アイロット(SAUBER JUNIOR TEAM BY CHAROUZ)
6.ニコラス・ラティフィ(DAMS)
7.松下信治(Carlin)
8.ミック・シューマッハ(PREMA RACING)
9.ドリアン・ボコラチー(CAMPOS RACING)
10.ショーン・ゲラエル(PREMA RACING)
11.ルカ・ギオット(UNI-VIRTUOSI RACING)
12.ルイ・デレトラ(Carlin)
13.ファン・マヌエル・コレア(SAUBER JUNIOR TEAM BY CHAROUZ)
14.ラルフ・ボシュン(TRIDENT)
15.アンソニー・ユベール(BWT ARDEN)
16.ジョーダン・キング(MP MOTORSPORT)
17.タチアナ・カルデロン(BWT ARDEN)
18.マハーヴィーラ・ラフナサン(MP MOTORSPORT)
19.ニキータ・マゼピン(ART GRAND PRIX)
20.ジュリアーノ・アレジ(TRIDENT)

N.デ・フリースが今季3勝目をマークしランキングトップに浮上!

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スタートではポールポジションのセッテ・カマラがミスしポジションを3位に後退。好スタートを決めたデ・フリースがトップに浮上しエイトキンが2位で1コーナーをクリアします。

直後の3コーナーでアクシデント発生。オーバースピードで止まりきれなかったショーン・ゲラエル(PREMA RACING)がチームメイトのミック・シューマッハ(PREMA RACING)に追突してしまします。ゲラエルはその場でリタイア、シューマッハは右リアタイヤがバーストしたことによりダメージを負いピットでリタイアとなりました。

後ろではボシュンとマゼピンが接触しスピン。2台ともリタイアとなりVSCとなります。さらにVSC中にドリアン・ボコラチー(CAMPOS RACING)がコース上でストップし赤旗中断となりました。

SC先導で5周目にレースはリスタートとなります。デ・フリースは2位以下に差を広げて行く中、7周目終了時にセッテ・カマラ、エイトキン、松下、タチアナ・カルデロン(BWT ARDEN)がピットイン。翌周にはデ・フリース、アイロット、ルイ・デレトラ(Carlin)がピットイン、エイトキンがデ・フリースも前に出るもすかさずデ・フリースがトップを奪い返します。

15周目、松下に迫るアイロットは11コーナーのイン側にマシンをねじ込むもコントロールを失い松下と接触、アイロットはその場でリタイアとなり再びVSCとなります。

16周目にリスタートされ、21周目にピットインを送らせていたルカ・ギオット(UNI-VIRTUOSI RACING)、ファン・マヌエル・コレア(SAUBER JUNIOR TEAM BY CHAROUZ)、ジュリアーノ・アレジ(TRIDENT)がピットイン。実質6位のポジションに戻ったギオットでしたが25周目にコレアと接触し右フロントを破損、痛恨のリタイアとなってしまいました。

レースも残り2周となった29周目、3位のセッテ・カマラがエイトキンを1コーナーで捕らえ2位に浮上、ファステストラップも叩き出します。

2位のセッテ・カマラに8秒も差をつけたデ・フリースがトップチェッカーを受け、ファイナルラップでファステストラップも更新し27ポイントを獲得しました。2位には今季ベストとなるセッテ・カマラ、3位にエイトキンが入りました。ランキングトップのラティフィは5位でフィニッシュしたことにより、ついにデ・フリースがランキングトップに浮上しました。

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8位をキープしていた松下は7位のコレアにオーバーテイクを仕掛けるも押し出され失速、その隙をタイヤが新しいアンソニー・ユベール(BWT ARDEN)に刺され惜しくも9位でのフィニッシュとなっています。

決勝結果

1.ニック・デ・フリース(ART GRAND PRIX)
2.セルジオ・セッテ・カマラ(DAMS)
3.ジャック・エイトキン(CAMPOS RACING)
4.周冠宇(UNI-VIRTUOSI RACING)
5.ニコラス・ラティフィ(DAMS)
6.ジョーダン・キング(MP MOTORSPORT)
7.ファン・マヌエル・コレア(SAUBER JUNIOR TEAM BY CHAROUZ)
8.アンソニー・ユベール(BWT ARDEN)
9.松下信治(Carlin)
10.ジュリアーノ・アレジ(TRIDENT)
11.タチアナ・カルデロン(BWT ARDEN)
12.マハーヴィーラ・ラフナサン(MP MOTORSPORT)
DNF ルカ・ギオット(UNI-VIRTUOSI RACING)
DNF ルイ・デレトラ(Carlin)
DNF カラム・アイロット(SAUBER JUNIOR TEAM BY CHAROUZ)
DNF ドリアン・ボコラチー(CAMPOS RACING)
DNF ショーン・ゲラエル(PREMA RACING)
DNF ラルフ・ボシュン(TRIDENT)
DNF ニキータ・マゼピン(ART GRAND PRIX)
DNF ミック・シューマッハ(PREMA RACING)