戦後、世界ロードレースGP(現MotoGP)が成立した1949年から10年を経て、1959年からホンダは日本のメーカーとしては初めてGPへ挑戦しました。この連載は、今日に至るまでホンダのマシンに乗って世界タイトル(個人)を獲得した英雄たちを紹介するものです。今回は現在最強のMotoGPライダーと評価されているスペインの英雄、マルク・マルケスを紹介します。

MotoGP参戦初年度で王者に輝く!

1993年生まれのマルケスは、5歳からポケバイに乗り始めたいわゆる英才教育型のライダーです。少年時代はモトクロスで活躍したマルケスですが、2002年からはロードレース活動を開始。スペイン国内選手権で頭角を現しました。

2008年からは125ccクラスでGP参戦を果たします。KTMに乗り2008、2009年にランキング13位、8位を獲得したマルケスは、KTMの撤退もあって2010年はデルビで参戦。GP初優勝を含む10勝を記録し、見事125cc王者に輝きました。

2010年、デルビを駆りオランダGP125ccクラスに勝利したM.マルケス。

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2011年はMoto2へステップアップ。スッターに乗ったマルケスは初年度に7勝を記録するも、ステファン・ブラドル(カレックス)にタイトル争いでは敗れ2位にとどまりました。しかし翌2012年は9勝を記録し自身2つ目となるチャンピオンの座を獲得しています。

2012年チェコGPに勝利したM.マルケス(スッター)。

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2013年からMotoGPに昇格したマルケスは、ファクトリーチームのレプソル・ホンダに所属。6勝を記録して参戦初年度で最高峰クラスのタイトルを獲得。なおこの記録は、1978年の500ccクラスを制したケニー・ロバーツ以来の快挙でした!

2013年英国GP、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)の前を走るM.マルケス(ホンダ)。

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2014年は開幕から10連勝! を含む13勝を記録して連覇達成! 2015年は5勝をあげるも6度ものリタイアが響き、ライバルのホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)にタイトルを奪われますが、2016年は5勝、2017年は6勝、2018年は9勝で3連覇を達成! この3年間はリタイアの数が大幅に減少し、飛び抜けた速さに安定感を加えるという、進化した王者ぶりをライバルに見せつけた観があります。

どこまで記録を伸ばすか・・・注目です!

今シーズン・・・2019年もすでに6戦中3戦で勝利し、MotoGPのランキング首位をひた走るマルケスですが、彼が今後どこまで王座獲得回数記録を伸ばすことになるのか・・・気になりますね。

2019年イタリアGPでは、"守り"のレースで2位を獲得したM.マルケス(ホンダ)。

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なお6月12日現在、マルケスがホンダに乗って獲得した勝利数は47勝。これはミック・ドゥーハンのとダニ・ペドロサの54勝に次ぐホンダライダー歴代3位の記録ですが、彼らの記録を抜いてマルケスが歴代1位になるのは、そう遠い日のことではないと思われます。

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