スキーと山登りと温泉だけじゃない山形のディープな歴史スポット
「上山城」 模擬天守ながら「中身」は充実
上山城はかつて「月岡城」とも呼ばれ、羽州の名城として知られていました。明治維新で取り壊され神社と公園として使われていましたが、1982年に3層の美しい姿を持つ模擬天守が建立され、人気の観光スポットになっています。
天守内は郷土資料館になっていて、郷土の歴史を伝える展示物がズラリ。見せ方もしっかり工夫されていました。
■上山城施設情報
入館料 大人410円/高校・大学生360円/小・中学生 50円(20名以上は団体割引あり)
住所 山形県上山市元城内3番7号
営業時間 9:00〜16:45(最終入館案内)
定休日 12月29日〜31日、9月第1週の月〜木曜日
駐車場 あり
「武家屋敷」で200年以上前の武士の生活を実感
上山城から数分ほど歩くと、江戸時代の上山藩士たちが実際に住んでいた「武家屋敷」が4軒並ぶ「武家屋敷通り」を訪れることができます。建物そのものは300年以上前に建てられたという話ですが、そのうちの2軒は室内の見学も可能(1軒は有料)です。
「上杉神社」参りのお目当は、謙信公?それとも鷹山公??
山形県のもっとも南に位置する米沢市は、鎌倉時代以来その名が受け継がれてきた、伝統ある街です。しかもその領主となった一族が凄い。戦国時代後期は伊達氏が米沢城に本拠を構え、200年以上に渡って治めてきました。なにしろ、あの伊達政宗が生まれた場所なのです。
その後は、上杉家がさらに270年ほどに渡って守ってきました。街のシンボルともいうべき上杉神社には、名将上杉謙信公が祀られています。
さらにもうひとり、上杉一族を代表する名君として知られているのが、第9代の米沢藩主だった上杉鷹山公。財政的に崖っぷちに立っていた米沢藩を、徹底した倹約と巧みな産業振興政策によって復活させた功労者です。地元だけでなく海外の政治家からも敬愛される人物で、上杉神社に隣接した「松岬神社」に祀られています。
取材メシにも使ってみたグルメスポット情報
米沢牛の案山子(かかし)」(焼肉・しゃぶしゃぶ:山形県山形市香澄町
ランチタイム狙いで移動の途中にちょっとだけ遠回り。山形駅前の駅ビル2Fにある、その名も「米沢牛の案山子」に立ち寄ってみました。往復30〜40分ほどのプラスとなりますが、どうしてもここに行きたかった理由は「A5ランク」米沢牛がとてもお手頃な値段で食べられるから。軽く炙って食べる「肉寿司定食」(ランチセットは1480円)が、もうたまらんのです!
■米沢牛の案山子店舗情報
住所 山形県山形市香澄町一丁目16-34 東口交通センター 2F
営業時間 11:00〜22:00(LO 21:00)
定休日 無休
駐車場 無し(近隣に有料駐車場あり)
どうせだったらのんびりと……お泊まりスポット情報
赤湯温泉 上杉の御湯 御殿守」かの鷹山公も愛した名湯(山形県南陽市赤湯)
上山市と米沢市のちょうど中間に位置する南陽市には、湯治場として古くから栄えた赤湯温泉があります。楽天トラベルなどの予約サイトでは評価の高い宿も数多いエリアですが、ここはやっぱり「上杉」つながりでチョイス。かの鷹山公がこよなく愛したと謳われる名湯で、ゆっくり旅の疲れを癒してみてはいかがでしょう。
ちなみに南陽市は、山形県内でももっとも多数のワイナリーが点在する街。これは、極旨ワインで米沢牛? ランチに続いてディナーもさらに、満足コラボ誕生か!? 山形、濃すぎ〜♫