日本時間4月21日夜にゴールをむかえたFIM EWC(世界耐久選手権)のル・マン24時間ですが、最後の7分でセーフティーカーが介入し、最後の最後で大逆転!! というドラマチックな展開となりました。いやぁ、耐久って本当にいいもんですね~!? ←©︎水野晴郎さん?

8時間経過時点で、4大有力チームが接戦を展開!

2017-2018年シーズンの覇者で今シーズンランキングトップに立つ1番F.C.C. TSRホンダ フランスが転倒し大幅に順位を落とすなど、波乱の展開で始まった今年のル・マン24時間。4時間経過後の首位は11番チーム SRC カワサキ・フランスで、それを2番SERT(スズキ エンデュランス レーシング チーム)、ポールポジションスタートの6番チームERC-BMWモトラッド エンデュランス 、ヤマハ系の13番WEPOLレーシング、そして灯火類の不具合修復のピットインで順位を落としたものの、順調に順位を回復していった111番ホンダ エンデュランス レーシングが追います!

11番のチーム SRC カワサキ・フランスと、111番のホンダ エンデュランス レーシングが激しいバトルを繰り広げました。

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8時間経過時点も首位は11番のSRCカワサキ! しかし、2位の111番ホンダ エンデュランス レーシングと3位SERTも277周で首位と同一周回! 4位浮上したヤマハオフィシャル耐久チームのYARTもわずか1周遅れと、まだまだ勝負の行方がわからない接戦ぶりでした!

序盤から常に上位をキープする、チーム SRC カワサキ・フランスのピット作業の光景。ライダーはジェレミー・グアルノーニ、デビッド・チェカ、エルワン・ニゴンの3名です。

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16〜20時間経過も、三つどもえの接戦が続く・・・

長いル・マンの夜が明けた16時間後、11番SRCカワサキ、111番ホンダ エンデュランス レーシングが559周を、そしてSERTが558周を記録! そして着々と順位を回復していた1番F.C.C. TSRホンダ フランスは、この時点で12周遅れの8位に! 一方有力チームの一角であるYARTは、360周でリタイアとなってしまいました・・・。

111番のホンダ エンデュランス レーシングのCBR1000RRにはセバスチャン・ギムバート、ヨニー・ヘルナンデス、ランディ・ド・プニエが乗車。一方SERTのスズキGSX-R1000はヴァンサン・フィリペ、エティエヌ・マッソン、グレッグ・ブラックら耐久ベテランたちが乗っています。

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20時間経過後も、カワサキ、ホンダ、スズキの接戦は続き、2、3位が首位SRCカワサキ(698周)の1周遅れという展開。日本のファン的には残念ながら、追い上げていた1番F.C.C. TSRホンダ フランスはメカニカルトラブルでピットインし、32位まで順位を落とすことに・・・。

そして終盤! 111番ホンダCBR1000RRに乗るランディ・ド・プニエが、11番SRCカワサキのデビッド・チェカを抜いて首位が交代することになりました!

Randy de Puniet takes the lead for Honda Endurance to 1 hour before the end

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最後の最後まで、競り合いが続いた24時間の戦いでした!

そしてラスト15分というところでオイルがコース上に出て、セーフティーカーが介入という展開に! そしてレース再開後に11番SRCカワサキのジェレミー・グアルノーニが、111番ホンダ エンデュランス レーシングのヨニー・ヘルナンデスを抜いて再び首位に浮上しました!

そしてこのままの順位でゴールし、見事SRCカワサキが接戦を制し今年のル・マン24時間のウィナーとなりました! 2位のホンダ エンデュランス レーシングとの差はわずか1分00.55秒・・・24時間戦ってこの僅差とは・・・驚愕するしかありませんね。3位は1、2位の839周にわずか1周遅れのSERT。なおスーパーストッククラスは、総合7位のモータース イベンツ(スズキ)がクラス優勝を果たしました。

24 Heures Motos - The last minutes and the podium of an epic race

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接戦をモノにして、勝利を喜ぶチームSRCカワサキ フランスの面々。

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FIM EWC ル・マン24時間 決勝
1 TEAM SRC KAWASAKI FRANCE カワサキ 839周 24:00:54.13
2 Honda Endurance Racing ホンダ 839周
3 Suzuki Endurance Racing Team スズキ 838周
4 WEPOL Racing ヤマハ 828周
5 Bolliger Team Switzerland カワサキ 827周
6 3ART- MOTO TEAM 95 ヤマハ 822周

スーパーストッククラスを制覇した、モータース イベンツのスズキGSX-R1000。ライダーはジェームス・ウェストモーランド、ヨハン・ニゴン、エイドリアン・ガンフォルニーナの3名です!

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FIM EWCのランキング争いは、ル・マンで62ポイントを獲得したSRCカワサキが首位浮上!! 今回35位に終わったF.C.C. TSRホンダ フランスは6位まで後退しました・・・。

FIM EWCランキング ※4月21日現在
1 TEAM SRC KAWASAKI FRANCE Kawasaki 102
2 Suzuki Endurance Racing Team Suzuki 86
3 WEPOL Racing Yamaha 80
4 Bolliger Team Switzerland Kawasaki 68
5 Honda Endurance Racing Honda 60
6 F.C.C. TSR Honda France Honda 54

FIM EWCの次戦は5月11日決勝のスロバキアリンク8時間です! そして6月8日決勝のオッシャースレーベン8時間を経て7月28日の"鈴鹿8耐"が今シーズンの最終戦となります。各チームの戦力が均衡し、様々なタイヤメーカーが参戦・・・。何より、長丁場の戦いゆえ何が起こるかわからない!! そんな魅力的なFIM EWCをこれからも楽しみたいですね!