ハーレーダビッドソンはオフロードを走るには向いていない・・・と思う人は多いでしょう。こちらの動画は伝統のデザートレース「ミント400」に出場した、5台のスポーツスター改の活躍を収録したものです。楽しそうに砂漠の走りを楽しむ参加者たちの姿を、ぜひご覧ください!

1968年からはじまったミント400

ラスベガス郊外で行われる「ミント400」は、ミントホテル&カジノがスポンサーになって1968年に始まったデザートレースです。初代優勝者はアメリカン・デザートレース界のレジェンドライダーでもあるJ.N.ロバーツ(ハスクバーナ)で、彼は1971年のミント400でも再び優勝しています。

ハスクバーナで第1回ミント400を制したJ.N.ロバーツ。そのときの彼のタイムは12時間30分ですが、総合2位となった4輪車に39分もの大差をつけてました!

themint400.com

それから半世紀を経て、2019年に開催されたミント400は169台のモーターサイクルが参加しましたが20のクラス分けの内、5台のハーレーダビッドソンは"ビンテージ・プリ-モダン"クラス(1981〜1990年の4ストローク車)に出場しています。

スタートラインに並ぶ、5台のハーレーダビッドソン! 160マイル(257.495km)以上に及ぶ、オフロードコースが彼らを待ち受けます!

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2019年の2輪用コースは82マイル≒132kmの周回コースが使われました。これを3周するクラスもありますが、ハーレーダビッドソンが出場する"ビンテージ"のクラスは2周が規定周回となります。1周少ない数ではありますが、競技時間は6時間超!! になります。オフロードバイクとして見ればとても重たいハーレーダビッドソンで、そんな長時間を走るのはかなり疲れそうです・・・。

アーニー・ウェルスの走り。足まわりをモディファイしてますが、わりとスタンダードっぽい仕様ですね。

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平たい地形は走りやすそう・・・に見えますが、フカフカした砂で、穴ぼこも多いデザートなので、ハイスピードで走るには技術が必要です。

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ピットインして、給油などのサービスを受ける参加者たち。

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岩がゴロゴロと転がる丘陵は、特に重たいハーレーダビッドソンには辛そう・・・。

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こういうイベント、日本でもあると楽しそうですね!

ビンテージ・プリ-モダンクラスは、バリー・ノーブルスが6時間6分22秒で優勝! そして2位から5位までを、ハーレーダビッドソンが独占するという結果になりました。まぁ、4位以下は1周しかできませんでしたけど、1周しただけでも立派! と心から思います。

日本のオフロード界はこの手の「純粋なオフロード車」以外のマシンが参加できるオフロードレースが、一部のビンテージモトクロスなどの他ではほとんどないのが現状です。純オフ車以外でも遊べるイベントがもっと増えると、今までオフロード界に接点がなかったような、もっと幅広い層にもオフロードの魅力を伝えることができる機会が増えるのではないか・・・とも思います。

ともあれ、オフロードを爆走するハーレーダビッドソンたちの姿はなかなかクールかつ楽しそうなので、ぜひ動画をご覧になってみてください!

The Mint 400 2019 | Harley-Davidson

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