戦後、世界ロードレースGP(現MotoGP)が成立した1949年から10年を経て、1959年からホンダは日本のメーカーとしては初めてGPへ挑戦しました。この連載は、今日に至るまでホンダのマシンに乗って世界タイトル(個人)を獲得した英雄たちを紹介するものです。今回は現在ドゥカティMotoGPチームのエースとして活躍する、2004年度125ccクラス王者のアンドレア・ドヴィツィオーゾを紹介します。

2ストローク時代はホンダで活躍!

1986年生まれで現在33歳のイタリアンライダーのドヴィツィオーゾは、幼少期からモーターサイクルに親しむ環境で育ちました。そして国内や欧州の選手権でメキメキ頭角を現したドヴィツィオーゾは、2001年にアプリリアに乗りイタリアGP125ccクラスでグランプリデビューを果たします(結果はリタイア)。

翌2002年からはチーム・スコットからホンダRS125Rに乗りGPフル参戦を開始。そしてフル参戦3年目の2004年に、GPキャリア初優勝を含む5勝を記録して125ccクラス王者に輝きました!

2003年、チーム・スコットのホンダRS125Rに乗るA.ドヴィツィオーゾ。この年は年間5位という成績でした。

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2004年、念願のGP125ccクラスタイトルを獲得したA.ドヴィツィオーゾ。

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2005年からは250ccクラスにステップアップ! ホンダRS250RWを駆りランキング3位を獲得しています。2006年、2007年はともにシーズン2勝をして、両年ともにランキング2位という好成績をおさめていますが、残念ながら250ccクラスのタイトルをキャリアの中に加えることはかないませんでした・・・。

2005年、チーム・スコットのライダーとして250ccクラスを戦い、年間3位となったA.ドヴィツィオーゾ。なお後方は後にMotoGPクラスでもライバルとなったケーシー・ストーナーです。

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今は、ホンダ勢のライバルとしてMotoGPクラスを走ります!

2008年からはMotoGPクラスへの参戦を開始! サテライトのホンダRC212Vで第17戦マレーシアGPの3位表彰台を獲得。この年、リタイアとふた桁順位はそれぞれわずか1回と、安定した戦いっぷりで年間5位という好成績を残したドヴィツィオーゾは、2009年からワークスのレプソルホンダに移籍することになりました。

2005年、JiR チーム・スコットからMotoGPクラスに参戦したA.ドヴィツィオーゾ。この年はランキング5位を獲得しています。

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2009年、HRC契約ライダーとしてレプソル・ホンダのRCに乗るA.ドヴィツィオーゾ。1勝を記録し、ランキング6位となりました。

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大きな期待を背負って、2009〜2011年にレプソルホンダに所属したドヴィツィオーゾは、2009年第10戦英国GPでMotoGP初優勝を記録しましたが、勝利は3シーズンでこの1勝にとどまりました。2009年はランキング6位、2010年は同5位、そして2011年は同3位と、悪い成績ではないもののチャンピオン争いに絡めなかったことが響き、ワークスチームから去ることになりました。

そして2012年、ヤマハサテライトのテック3のYZR-M1に乗ったドヴィツィオーゾは、6回3位表彰台を獲得する活躍でランキング4位を獲得。この戦いぶりが認められ、2013年以降はワークスドゥカティに加入。現在、ホンダのエースであるマルク・マルケスのライバルのひとりとして、MotoGPを戦っています!