年間100本以上の映画を鑑賞する筆者が独自視点でお届けする映画評。今回は、ジョージ・クルーニーの当たり役の一つ『オーシャンズ11』『オーシャンズ12』の正式な続編となる『オーシャンズ8』。ダニーの妹デビー率いる8人の美女による壮大なコンゲーム。
多くのセレブが登場する超豪華な作品
サンドラ・ブロック演じる詐欺師一家オーシャン家の一員、デビー・オーシャンがカルティエ所蔵の幻の首飾りの強奪作戦を決行。
詐欺グループに加わるのは一癖も二癖もある凄腕のプロ(全員女性)。
ジョージ・クルーニーが演じたダニーはすでにこの世を去っている?という前振りも衝撃な、エキサイティングでゴージャスなクライムサスペンス。
ダニーの相棒はブラッド・ピットだったが、デビーのパートナーにはこれまた大物のケイト・ブランシェットが配されている。
そのほか、アン・ハサウェイやリアーナら大物が脇を固め、さらに本物のセレブとしてシャラポワやジジ・ハディットなどが本人役で出演している豪華さが話題に。
華麗でスリリングな展開を純粋に楽しもう
オーシャンズシリーズの名に恥じない、非常に緻密で鮮やかなトリックが見ものの本作。
盗みの舞台はメトロポリタン美術館で開催されるチャリティーイベント。多くのセレブが着飾って集結する、この上なく華やかなパーティー会場。その美しさや華麗さを楽しめるのも本作の見どころの一つだ。
庶民には縁遠い、豪華絢爛な世界を覗き見することができるうえに、そんな世界に物怖じせずに難事に挑戦する主人公たちの姿に(悪事とは知りつつも)思わず共感させられるのも、オーシャンズシリーズの醍醐味。
キャラクターは変わっても、その魅力はいささかも変わらない。
それなりに上等な酒を片手に肩の力を抜いて楽しみたい作品だ。