年間100本以上の映画を鑑賞する筆者が独自視点で今からでも・今だからこそ見るべき映画を紹介。
今回は、Twitter全盛時に炎上した(ソーシャル無知な)シェフの逆襲?を描いた『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』。
今回は、Twitter全盛時に炎上した(ソーシャル無知な)シェフの逆襲?を描いた『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』。
【ストーリー】
無知なばかりにTwitterで炎上してしまい、全てを失ったシェフの逆襲w
LAにある一流レストランのシェフ、カール・キャスパーは、歯に衣着せぬグルメブロガーとのバトルの模様をTwitterで炎上させてしまい、店を解雇されてしまう。
失意のどん底に落ちたカールは、別れた妻の勧めを受けてフードトラック(キッチン付きの小型トラックによる移動販売)でキューバ式のサンドウィッチ販売を始める。
落ち目となった自分を見捨てずにヘルプにやってきた仲間と、息子パーシーとともに、心機一転 カールの新たな挑戦が始まったーー。
Twitter全盛時代の佳作
カールを解雇するレストランのオーナー役にダスティン・ホフマン、レストランのウェイトレスでカールといい仲の美女役にスカーレット・ヨハーソン、カールの妻の前夫役にロバート・ダウニー•Jrと、一流どころの役者を並べた本作。主人公のカールを演じるのはジョン・ファヴロー。なんとロバート・ダウニー・Jr.の『アイアンマン』『アイアンマン2』の監督でもある才人だ。
(関係ないけど、カールの元妻役の女優さんが好みw)
本作は全米では2014年、日本では2015年に公開された作品で、Twitterが非常に重要な役割を果たしている。カールが失業するのもTwitterが原因だし、彼が復活を遂げるきっかけもまたTwitterだ。(作中今は亡きVineも登場する涙)
カールはIT音痴で、それがゆえに職を失う羽目になるが、彼の息子がモバイルネイティブでSNSも使いこなすことで復権を果たす。そして、シェフとしての彼を尊敬する息子との関係性、そして別れた妻との関係をも修復していく。
ストーリーはシンプルで楽天的ではあるが、実に伸びやかで(当時の)トレンドを抑えた、スパイスの効いた良作である。