幕末からいろんな人がタイムスリップしてきちゃうからてぇへんだ。
武市半平太さんでしょう、坂本竜馬さんでしょう、岡田以蔵さんでしょう、その他にもほら、歴史小説や映画でいろんなイケメンさんが演じちゃう、有名人がどんどん現代に現れちゃうからもうほんとてぇへんなんですぜぃ。
ドラマ化も映画化もされてる本作、知らねえとは言わせやせんぜい。

なぜタイムスリップしたのか。なぜ彼らだったのか。それはいずれ明らかになるでしょう(たぶん)

まあ、実際にはタイムスリップしてくるおサムライさんたちは土佐藩ゆかりの人が多いので(主人公なんだと思いますが、最初から出てくるサムライせんせいがまず、土佐勤王党の盟主、土佐の尊王攘夷の志士のおまとめ役 武市瑞山こと武市半平太さんですから)、江戸弁でまくしたてる人は出てきません。

最初は失脚して獄中にいた武市半平太さんが現代にタイムスリップしちゃって、なぜだか塾の講師をすることになるという、摩訶不思議な展開。このあたりは完全にコメディなんですが、その後あの坂本竜馬さん(実は武市さんより5年も早いタイミングで現代に来ていた!)や暗殺者として超有名な岡田以蔵さんらが登場するにあたり、徐々に笑いだけでなく、ストーリー性が出てきます。

現在は6巻まで出ていますが、まだまだ話の全容はわからない状態で、今後登場人物たちがどう絡んでいくかも全くわかりません。

しかし、少なくとも、歴史好きにはよく知られているとはいえ、幕末の志士の中ではちょいとマイナーな(ファンの皆さん、ごめんなさい。ぼくは好きですよ鏡心明智流!)武市さんを持ってくるあたり、作者のセンスの良さが伺えますです。
厳格な性格で知られる武市さんが、幕末の苛烈な時代から平成ののほほんとした時代になかなか適合できずに、いろいろやらかすのがとても面白いです。(ちなみに武市半平太さんは江戸時代の人とは思えないほど長身=180cm越えで、色白かつかなりのイケメン)
途中からの(他のタイムスリッパーの存在が明らかになって以来の)多少のシリアス路線ももちろん見所満載ですが、まずは1巻からの武市半平太せんせいのドタバタにクスクス笑ってみるのはいかがでしょう。けんまい事言いよったら、話しがまとまらんきね。

とにかく面白いき、買うとーせ。

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