楽しく走るなら排気量は250ccから。125ccじゃ物足りないでしょ? と思っている人ってけっこう多いみたいなんです。バイク愛に溢れるライダーには釈迦に説法でしょうけれど、本当に良く出来た125ccスポーツって、実は250cc以上に楽しかったりするもの。その理由をお伝えしたいって思います!

どう思う? GSX-S125は?

軽くツーリング気味に走り出します。

まずは『軽くて乗りやすいですね~』とか『普通に男が乗っても楽なんですね~』という感想でした。

そして、125ccってこういう感じですよね~って。

特に何かを感じた様子はゼロ。

でも、これが正しい反応です。

エンジン回転数を6000回転以下でのんびり走るぶんには、GSX-S125はごく普通の快適バイクですから。

たった20分で人は変わる

そしてワインディングへ。

ちょっとバイクに慣れておいで、と伝えて自由に走ってもらいました。

特にああしろ、こうしろとか面倒なことは言ってません。

こういう環境でGSX-S125に乗る。それだけで充分だからです。

なかなか帰ってこないから逆に心配になったくらいでしたが……20分ほどして戻ってきました。

その結果がこちら!

『なんすかコレ!? めちゃくちゃ楽しいですよ!』

シールド開けての第一声。大成功(笑)

『スポーツバイクの楽しさって、こういうことなのか!? って衝撃です。自分のバイクでも感じたことがない“乗れている感”とか“走れている感”があるんです!』

『回転を上げて、きちんとシフトアップ。これをしっかりやらないと全然うまく走れないんです。8000~10000回転まで回すと、接地感が感じられて逆に安心感が出てくるんですね!? そこからギアチェンジしてフルアクセル! うまくいくと「いま最高出力を出せたはず!」っていう嬉しさがあって、夢中になっちゃいました』

もはや、スポーツバイクに興味無しだった面影はどこにもありません。言う感想も立派なもの。

この変化に、たった20分です。

GSX-S125は20分でひとりのライダーの価値観を塗り変えてしまいました。

鉄兵くん、軽く放心したような顔に。

そうなんですよね。わかる(笑)

バイクを真剣に走らせた後って、ビギナーも熟練者も関係なく、みんなこうなります。

『ボク、今まで自分が思い切り扱える排気量は250ccだと思ってました。今はもう125ccで全部やり直したい気持ちです。GSX-S125に「先生、今のシフトチェンジどうでしたか?」って教えを乞う感じ。それがまた楽しい!』

『それに思ったとおりに、自由に操れたと感じた時の無敵感。たぶん、ワインディングだったら400ccでボクが走るより上手く、楽しく乗れると思います。ボクがこのバイクを持ったら、ワインディングに通っちゃう気がします……』

一気にハマりました……楽しそう!

でもその素の表情と、笑顔が何よりの結果ですよ!

アップハンドルが正解でした

今回、フルカウルのGSX-R125ではなく、ネイキッドスタイルのGSX-S125を選んだのも正解でした。

やっぱり『S』のアップハンドルは運転しやすいし、心理的にもとっつきやすいものです。

本格派の高性能を内に秘めてはいますけれど、それと同時に女性ライダーもパッと乗り出せるほどの気軽さや、運転のイージーさだってGSX-S125は備えています。

だから、これからバイクの世界に飛び込む予定のビギナーライダーにだって自信を持っておすすめできるんですよ!

GSX-S125だからこそ!

GSX-S125は誰もが不安なく乗れて、維持費も安い原付二種です。

でも、それが逆に誤解を生みやすいような気がしています。

排気量こそ125ccですが、それ以外の部分は本気のスポーツバイクとしての品質と高性能で仕上げられているんです。

しかも、その水準が相当に高い。

大排気量のロードスポーツに乗りなれたベテランのライダーだって、GSX-S125で走れば瞬間で目が覚めます。

自分が今まで、どれほどパワーでごまかした運転をしていたかを否応無く気づいちゃいますから。

普段は軽くてコンパクトな125ccならでは親しみやすさで、街乗りだってスタイリッシュに!

でも走り出せば『バイクで走る』こと、そのものの感動を誰にだって感じさせてくれる。

それが新車価格35万円程度の破格に抑えられているのは、若いユーザーにも買えるように!っていうスズキの志の高さがあるからです。

このバイクは原付二種だけど、ちょっと毛色が違います。

維持費の安さや便利さだけじゃない、それとは別に欲しくなる理由がある。

ただ純粋に『バイクで走りたい』という、ライダーの本能に真っ直ぐ刺さる。

『このバイク、最高!』

そう言わせるだけの底力が、GSX-S125にはあるんです。

一度ちゃんと走らせたら、その瞬間に好きになる。

原付二種125ccだけど、そんな枠には到底おさまらない器です。

こういうバイクが作れるスズキって、本当にスゴい!

本当の意味の『バイクの高コスパ』って、こういうこと!

SUZUKI/GSX-S125 ABS

公式WEBにある高性能の追求に深さに驚きます。一度じっくりご覧ください!