PCXハイブリッドに続いてついにホンダが完全電動のPCX ELECTRICを発表しました。でも当面は企業や官公庁などに限定したリース専用とのこと。ガソリンか、電動か。PCXの未来はどっちだ?

PCXを電動バイクとして!

ホンダの大人気スクーターPCXに100%電動、モーター駆動のPCXが登場です。

その名はPCX ELECTRIC

ホンダは過去にも1994年に「CUV ES」、2010年に「EV-neo」という電動バイクを発表していますから、これがはじめてという訳ではありません。

でも2010年と比べてさえ、世界のクルマ・バイクの電動化やゼロ・エミッションへの動きは本格化しています。

そんな情勢の中で生まれた新たに生まれたPCX ELECTRICですが、2010年のEV-neo同様に企業や官公庁などへのリース専用車両となりました。

一般ユーザー向けではない、ということが個人的な感覚としてはちょっと残念だったりします……

エンジン……ではなくモーター! なかなか見た目にも美しいです。

定格出力0.98kwなので125cc相当。運転には小型二輪AT免許が必要になります。

最高出力は5.7馬力を5500回転で発生。

最大トルク1.8kgf・mを、たったの500回転で発生するのはさすがモーター駆動ですね。

モバイルパワーパックと名づけられたリチウムイオンバッテリーを2個搭載します。

航続距離は60km/h定地走行テスト値で41km。これはざっくり言うと平坦な舗装路を時速60キロで41kmの距離を走れますよっていうことです。

ちなみに2010年のEV-neoは、原付一種50ccクラスに該当する車両(定格出力0.6kw以下)だったので単純な比較はできませんけど30km/h定地走行テスト値で航続距離34kmでした。

バッテリー搭載でこんな感じ。ガッチリとロックされます。収納スペースも小物入れレベルですが確保していますね。

PCX ELECTRICはEV-neoの約2倍の速度で走り続けても、航続距離が伸びています。

そのあたりに進歩は感じますけれど、バイクに乗りなれた人だと、もうちょっと走ってほしいって思いますよね。

でも実際に走らせると、モーターの場合はもうちょっと後続距離は伸びるはず。これ、エンジンとモーターの特性の違いです。

まるで家電のような絵面ですが普通にコンセントから充電できます。ゼロからのフル充電まで約6時間。

バッテリーを外して専用充電器(オプション)を使うと約4時間でフル充電となるそうです。

PCXの未来は電動か?

着実に進化はしています。

でも当面、パーソナルユースではなくPCX ELECTRICは企業や官公庁向けのリース専用としたのがホンダの判断。

まずは実験的に、という部分もあるのでしょう。

でもボクが今回、気になっている部分は大人気のPCXのスタイルの中に違和感無く「電動」を落とし込んできたっていうことです。

それって今後の展開によってはパーソナルユースも検討されていく可能性があるってことじゃないですか?

だって、ちょっと興味ありますよね? 電動PCX!

ちなみに…こんなモニターの募集も始まりました。

PCX ELECTRIC モニター募集!

こちらは一般ユーザーも応募OK!

地域は限定されますが、誰よりも早く電動PCXを体感できるチャンスでもあります。

いずれにせよ、世界最大のバイクメーカーが新しく電動バイクへの試みをスタートさせたのは非常に興味深いこと。

今後の展開に注目です!