レース2のポールポジションはDTM王者ティモ・シャイダーが獲得!
リバースグリッドで行われるレース2では2度のDTM王者のティモ・シャイダー()が獲得しました。2位には鈴鹿で優勝し波に乗るケビン・チェコン(Team Mulsanne)、3位にフレデリック・バービッシュ(Audi Sport Team Comtoyou)が入りました。チャンピオン争いを繰り広げるミューラーが5位、タルキーニは14番手からのスタートとなりました。
バービッシュがWTCR初優勝!ミューラーの猛攻を凌いだシャイダーが2位獲得!!
レース2はスタートから波乱の展開に!オープニングラップのリスボアでオリオラ()とヤン・エクラッシェ()が接触し後続車両は混乱状態に。そこにタルキーニも巻き込まれフロントを破損!なんとかピットに戻りますがレース2でノーポイントとなってしまいました。
レースはトップ4台の戦いが激しくなってきます。首位のシャイダーと2位のバービッシュ、3位のチェコンと4位のミューラーのバトルが熾烈になり、4周目のマンダリンでバービッシュがシャイダーをパス!そしてミューラーがチェコンをパスし3位に上がります。
勢いに乗るミューラーは2位のシャイダーに毎周リスボアで襲い掛かりますが、シェデンが抜群のライン取りと深いブレーキングで巧みにブロック。
7周目にはリスボアで並びかけ、サンフランシスコでも並びかけますがシャイダーが守りきりDTM王者の維持を見せます。
優勝はバービッシュ、WTCR初優勝を飾りました!2位には見事なレースを展開したシャイダーが初表彰台を獲得、3位にチャンピオンを狙うミューラーが入りました。
これでミューラーはタルキーニとのポイント差を18ポイント差につめ、最終レース3に臨むことになりました。
レース2結果
レース3はハフが再びポールポジション獲得!
今シーズン最後のレース3のポールポジションは、レース1に続きマカオマイスターロブ・ハフ(Sébastien Loeb Racing)が獲得。2位にはエスティバン・グエリエリ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)、3位にノルベルト・ミケリス(BRC Racing Team)が入りました。ミューラーは5位、タルキーニはレース2同様14位からのスタートとなりました。ミューラーがチャンピオンになるには表彰台が絶対条件、タルキーニは入賞圏内に入りたいところです。
グエリエリが激しすぎるバトルを制して今シーズン2勝目!タルキーニが56歳で世界王者に!!
今季最後のレースはレース2同様1周目のリスボアで接触事故が発生!バービッシュとオリオラが接触してしまいます。グエリエリがトップでハフが2位、3位にベルネが上がりました。
ミューラーは5位で、タルキーニは9位までジャンプアップ!これでミューラーは2位まで上がらなければチャンピオンになれません。
前を追いたいミューラーですが、タルキーニのチームメイトであるミケリスが4位でミューラーをしっかりブロックしタルキーニのアシストに徹します。
3周目にオーレリアン・パニス(Comtoyou Racing)がコース上でストップしSCが出動。6周目にリスタートされます。山側の狭いところでジョークが強引にタルキーニを抜いて9位に浮上、タルキーニは10位に後退してしまいます。クラッシュの可能性もあったので危ないシーンでした。
さらに11周目に3位のベルネがリスボアでリタイア、これでミューラーは4位に上がり、ミケリスを抜けばチャンピオンとなります。しかしミケリスが完璧に押さえ込みます。
トップのグエリエリと2位ハフの息詰まるバトルを繰り広げ、もしこの2台に何かあればミューラーのチャンピオンになりますが、残り2周でゾルト・サボ(Zengő Motorsport)が最終コーナーでクラッシュ!SCが入り、SC先導のままレースはフィニッシュ。
優勝はグエリエリ、今季2勝目をマークし、ランキング3位を獲得しました。2位にはものすごいスパートを見せたハフ、3位にミューラーを抑えきったミケリスとなりました。そして10位に入ったタルキーニがWTCR初代チャンピオンに輝きました!
決勝結果
2009年のWTCC以来の世界チャンピオンに輝いたタルキーニ。56歳での世界王者はまさに鉄人!ヒュンダイの開発にずっと携わり、車を作ってきたタルキーニにとって最高の1日となりました。
今年は初年度ながら毎戦見逃せないレースが続いたWTCR。来年はさらに参加台数も増え、多くのドライバーも参戦する予定です。来年はどんなシーズンとなるのでしょうか。