ツインリンクもてぎでの頂上決戦、山本尚貴は盟友ジェンソン・バトンとともに、現行型NSX-GTのスーパーGTシリーズ初優勝を達成しました。スーパーフォーミュラに続く二冠達成で、まさに最良の年に。そんな山本選手の2018年の戦いぶりを振り返りつつ、「次はF1?」の噂の真相に迫ってみたいと思います。
スーパーライセンス発給に必要なポイントはクリア!
スーパーGTとスーパーフォーミュラ。ハコとフォーミュラ、2つのジャンルで見事な二冠を達成したことで、山本尚貴には新たな将来の選択肢が生まれることになりました。F1GP参戦、というレーシングドライバーなら一度は夢見るカテゴリーへの挑戦です。
F1参戦の条件となるのが、FIAが規定するスーパーライセンス発給に必要なポイントを獲得すること。ざっくり言えば、過去3年間の規定レースのポイント合計が40点以上で、スーパーライセンスが与えられます。スーパーGTとスーパーフォーミュラの年間優勝者はそれぞれ最大15ポイント、20ポイントを獲得。つまり山本は2018年シーズンに、大量得点を獲得したことになります。
そこに過去に獲得していた6ポイントを合わせれば、合計41ポイント。山本がスーパーライセンスを申請すれば、F1GP参戦への道がきっと拓けます。もっとも山本自身は、その意思を明確に表明はしていませんが。
F1ドライバーと言えば、チームメイトのバトンはチャンピオン経験もある「大先輩」と言えるハズ。もしも山本が「将来設計」に関する相談をしたとすれば、バトンは果たしてどんなアドバイスを送ったのでしょうか。
最高の2018年を終えた山本尚貴ですが、もしかするともっともっと最高な1年が、近々始まることになるのかもしれません。