リアル・ロードレーシング(公道を使ったロードレース)というとマン島TTやノースウェスト200など、イギリスやアイルランド周辺のイベントがイメージされますが、リアル・ロードレーシングは欧州のいくつかの国でも行われています。チェコTTもそのひとつです・・・。
欧州のリアル・ロードレースの世界選手権!!
ご存知のとおり、安全性の観点から1976年を最後に、マン島TTは世界ロードレースGPのカレンダーから外れることになりました。あまりにライダーの命が危険・・・ということで、ロードレースはショートサーキット(常設のロードレース場)で行われることが、多くの国で当たり前になって久しいです。
しかし一方では、マン島TTや北アイルランドのノースウェスト200など、長年続いてきた伝統のリアル・ロードレースを墨守し続ける地方も残っています。そして欧州大陸でも、IRRC=インターナショナル・ロードレーシング・チャンピオンシップという、リアル・ロードレーシングのチャンピオンの座を競うシリーズ戦が存在するのです!
2003〜2009年まではヘンゲロー(オランダ)、オステンド(ベルギー)、フローブルグ(ドイツ)の3イベントで王座を決めてましたが、2010〜2012年の間は5イベントに拡大し、IRRCの名前が使われるようになります・・・。そして2013年の1年だけ4イベントに減少しますが、2014年以降は毎年6イベントで行われることが常になっております。
エスケープゾーンが極端に少ないコースでの激走は、迫力満点です・・・
こちらに紹介する動画は今年のチェコTTのSSP(スーパースポーツ)クラスのヘルメットカム映像です。舞台となるのは、プラハから北東へ100kmちょっとの場所にあるホジツェです。
ある程度安全性が担保されたショートサーキットに比べると、舗装状態もそれなり・・・で、エスケープゾーンがほとんどないコースで、全開走行で競い合うのはコワヒ! のひと言です。
そんな迫力のリアル・ロードレーシングの世界を、動画から垣間見てください・・・。